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みんなが一斉に私の方を見る。
私がおずおずと手を挙げると、キッと睨まれた気がした。でもすぐに、にっこり笑った。
女1｢ちょっと来てもらえるかしら？話したいことがあるの｣
話？私この人達知らないんだけど…。
あ！でも今なら帰っても怪しまれない？
そう思って私は、
｢いいですよ｣
と言って先輩たちの後に着いて行った。
でもそれが間違いだった。
先輩たちが連れてきたのは使われてない空き教室だった。
嫌な予感がして、逃げようとしたがいつの間にか後ろにはさっきの先輩とは違う2人の女の人がいた。
前の2人が入って、私は後ろからドンって押されてコケた。
そして私の方に歩み寄ってきたから、反射的に後ろに後退る。
だけどそれには限度があって、背中に冷たいひんやりした感触の壁に当たった。
前を見ると、4人の先輩が私を見下ろしてた。
全員美人なだけあってかなりの迫力…。
するとそのうちの2人が私の両脇に来て、立たせた。
でも、こういう場面って漫画でよくあるやつ…だよね？
私がこんな目に遭うなんて…。
そんなことを思ってると、私の名前を最初に言った先輩が口を開く。恐らくこの人がリーダーみたいな人なんだろう…。
女1｢あなたって西島くんの何？｣
あーこの人達隆弘のことが好きなんだろうな…
って思った。
今まで何回も見てきたことだから分かる。友達もこんな感じだったし。
そんな単純な質問だったから私は笑顔で答えた。
｢何ってただの幼なじみですけど｣
女1｢ただの幼なじみなくせになんで西島くんの周りにいるの？｣
女2｢ほんとそれね｣
女3｢こんな女にまとわりつかれて西島くんもいい迷惑だろうね〜｣
女4｢西島くん優しいからこんな子1人が周りにいても気にならないんだろうな〜｣
勝手に話をしていく先輩たち。
私は何を言っても無駄だと思って会話を聞いてたら急にお腹あたりを蹴られた。
その場に思わずうずくまる。
｢…った！｣
女1｢何で黙ってんだよ！ああ！？｣
｢い…たい｣
私と同じ目線にしゃがんだと思ったら今度は髪の毛を掴まれた。
私は喋ろうにも喋れなくなった。
すると私の髪の毛を離して、立った。
そして、
女1｢おーい、もう入ってきていいよ｣
って言った。
え？まだ誰かいるの？
ガラッとドアが開いたからそっちを見たら、男の人が4人くらいいた。
な、何するの！？
先輩はニヤッと笑うと言った。
女1｢やっちゃっていいよ｣
やっちゃう？何を？
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作者名：ぱ る . | 作成日時：2017年10月14日 22時
