私、貴方のおたくです。

よんじゅうはち ページ48

席に戻ると翔子が興奮した様子で私をマジマジと見つめてくる。


翔子｢……A、望という名前の彼氏が出来たの？それともそういう名前設定にしてる相手がいる？…もしかして、、本人…？｣

私以外は聞き取ることができないようなちっさくて消え入りそうな声で尋ねられる。

いくら声が小さいとは言え、周りに聞かれたら終わる。なので私はLINEを使うことにした。


A絶対リアクションとらないでね。色々あって望くんと繋がったの。ガチです。

翔子は!?まじ!?じゃあ今の電話、本物の小瀧くんから!?

Aまじ。本気。とりあえず場所変えよっか

周りに聞かれるとヤバいので、場所を変え、私の家で宅飲みすることに。


･

家に着いてから、
出会ったきっかけ、自分が嘘をついていること、推しに対する気持ちじゃない何かがあること、そして告白されたこと。
など、全部を翔子に話した。

翔子は静かに聞いてくれて、沢山考えてくれた。


翔子｢でもやっぱり、嘘をつかれてるのは ショックなんじゃないかな。ちゃんと話した方がいいよ。きっとちゃんと聞いてくれる。｣

私の肩を優しくタッチしてくれて自然と元気が出た。

よしっ頑張るぞー！と意気込んだ後にふと思い出す。


A｢待って、明日ロケでこっち来るって言ってた……！！｣


翔子｢え！？まじ！？！？！？｣

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