私、貴方のおたくです。

よんじゅうろく ページ46

Aside


私は今、仕事終わりに1番仲の良い翔子と
ご飯に来ている。

何を隠そうこの翔子は、
私をWEST沼に突き落とした張本人。

中学からの付き合いだから、随分と長い関係になる。

ちなみにこの子は藤井流星担。



翔子｢このあいだの歌番組見た？やばくなかった？｣

A｢やばかった！いつも通り大声出しちゃったよ〜！特にあの○○〜の歌詞のとこさ！｣

翔子｢めっちゃわかる〜！あれみんな良かった！｣


などと、ザ･オタク！のような会話をしながら
ご飯を食べるのが私たちのご飯会。

この時間は私を、ジャニーズWESTの純粋なファン
でいさせてくれる時間で、とっても平穏で平和な時間なのだ。





･




話し込んでいると机の上でスマホが震える。

ちょっとごめんね、と一言声をかけスマホを手に取ると、望くんからの着信。



(えっ！？今！？いつも先にLINEで電話していいか確認来るのに！)



私は動揺して机の上にスマホを落としてしまった。





翔子｢A、大丈夫？電話落ち……えっ？｣



ガッツリと着信相手の




｢望くん｣




という文字を見られてしまった。


望くんとのことをなかなか言い出せず、ずっと言えないままでいたが、こんな風にバレるなんて。


私が固まっていると、


翔子｢と、とりあえず出な！？！？｣


慌てて翔子がスマホを渡すから、心の準備も出来ないままに、応答ボタンを押してしまった。



望｢もしも〜し！ A！びっくりしたんとちゃう？｣

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