闇の帝王の娘と捻れた世界【ツイステ】【HP】 (ページ50)

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3人のディアソムニア寮生は一網打尽にならぬようバラけて行動しつつ、焦ることなくディスク奪還を狙う。
1人が呪文で行く手を阻みつつ、1人が目眩ましをし、1人がメイサの手からディスクを奪い取ろうとする。その連携は見事であった。

メイサは3人の連携プレーに少し眉を顰めたが、杖を握り直し、強い光を目眩ましに使い、1人に杖を向け服従の呪文を放つ。
目眩ましで呪文をかけられたことに3人共気付かなかった。
メイサは服従の呪文をかけた生徒に他二人の相手をするように命令した。

急に同じチームメイトから攻撃されたことに動揺して体勢を崩した二人の横をメイサは通り過ぎ、あっさりとゴールにディスクを投げ込んだ。

「メイサの勝利じゃ。双方よく頑張ったの!」

リリアはあっけらかんと笑いながら、双方の間に割って入る。
彼があっけらかんと笑えるのは、服従の呪文が許されざる呪文の一つに入るほどの恐ろしい呪文であることを知らないからだろう。

メイサは服従の呪文を解き、ディアソムニア寮生と共に地面へと降りる。

「お主は同好会を設立したとマレウスから聞いた。故、暇であればここに来て練習しておくと良いかもしれんのぅ...
それと、メイサ。チームメイトは家族ぞ。大切に扱え。」

「...食事の時はいっつも喧嘩ばかりだし、家族って言われても...」

「そう拗ねるでない。ん〜...そうじゃな...言わばチームメイトは臓器と同じじゃ。一つでも壊れてしまえばすべて変わってしまうじゃろう。皆大切にせねばならん。分かったな?」

リリアはじっとメイサの瞳を見つめた。
メイサはリリアから目線を反らすことができず、ただ静かに頷いた。