闇の帝王の娘と捻れた世界【ツイステ】【HP】 (ページ40)

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「ヒエ...蛇の前の蛙...嵐の前の塵...」

イデアがそう呟くとメイサは何も言わずに微笑み、イデアが張った魔法障壁を壊す。
メイサが魔法障壁を壊した途端、イデアの召喚術が完了する。

地面からは大量の小さな妖精＿メイサがいた世界ではピクシー妖精と呼ばれる類の妖精＿が大量に現れる。
メイサはげぇっとあからさまに顔を顰め、イデアはその様子を見て余裕気な笑みを浮かべた。

「ピクシー虫よ去れ!!
...私妖精ってホント大嫌い...きっと一生分かり合えないわ。」

不満そうな顔で呟きながらメイサは現れたピクシー全てに一気に呪文をかけ、動きを止める。
そこへ待っていたのは巨大な三頭犬。メイサは苦虫を噛み潰したような表情を僅かに浮かべ、ドラゴンへと変身した。

「(まだ変身できる魔力が残ってる...?オルトのシミュレーション通りだとそんなことすれば魔力切れで倒れてもおかしくない筈...まさかマレウス氏並みのチートとか?いやいやいやいやそれは流石にない...え、ないよね?!)」

イデアは魔法障壁を再度張り直しながら、ドラゴンと三頭犬の戦いを眺めた。
七戦、しかもここに至るまで学校内でもトップクラスの実力を誇る寮長達と連戦し、かなり体力も魔力も限界な筈なのに今や三頭犬の方が押されている。
疲労の欠片も見せないメイサの様子にイデアはそろそろ降参しようかと考え始める。

メイサ＿いや、ドラゴンがその長い首を振って三頭犬の体勢を崩す。
三頭犬の体勢が崩れたのを見てドラゴンが焼き尽くさんとばかりに大きな炎を放つ。
ドラゴンが放つ炎によって三頭犬は弱り、イデアが召喚術を解いた為、消滅した。