闇の帝王の娘と捻れた世界【ツイステ】【HP】 (ページ24)

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「あぁ、ロウルさん!!寮は決まりましたか?」

「...あら、退学処分の生徒の処理?入学式から数日なのに大変ね。
それから、寮に関してだけど。」

𖤐˒˒

「...なんだい?急に呼び出して...と言いたいところなのだけれど...何がしたいのかは大方分かったよ。」

「人が気持ちよく昼寝してるところ起こしやがって。」

大勢の生徒が集まったコロシアム内。

不満げな顔を浮かべる寮長達と皮肉げに片方の口角を上げ、冷笑を浮かべているメイサに生徒達の視線が集まる。

そして暫くすると学園長が鏡を七枚持って入場してきた。

会場の空気が緊張で満たされる。

「大半が野次馬だと思いますが...皆さん、わざわざご足労有難う御座います。
ロウルさんの希望により、寮長交代のものではないのですが公認の決闘を行います。
また、もし仮に、仮にの話です、騒がないでください。
もし仮にこの決闘で寮長の皆さんが敗れたとしても寮長は交代致しません。」

学園長の発言により緊張は破られ、野次が飛び交う。

事態の発端であるにも関わらず、メイサはうるさいとでも言いたげな表情で耳を塞いでいた。

「アジームくん、アーシェングロットくん、ローズハートくん、シェーンハイトくん、キングスカラーくん、ドラコニアくん、シュラウドくんの順番で決闘を行います。
それではアジームくんから。
準備に取り掛かってください。」

カリムは一番だったことに驚いているようだが、それ以上に彼の従者であるジャミルが驚いていた。
まさか異世界人とはいえ、自分の主人に決闘を申し出るとは予想もしていなかったからだ。

この決闘でカリムに何かあれば一族諸共終わる、とジャミルは焦った。

「ちょっと待て。これだけは約束してくれ、カリムに大きな危害を加えないこと、絶対に注意してくれ。」

「何も大怪我させたりしないわ。安心して頂戴な。」

メイサは柔らかく微笑み、ジャミルが提示した条件を飲んだ。