闇の帝王の娘と捻れた世界【ツイステ】【HP】 (ページ20)

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「へ〜...これがマグルの言ってたキカイってやつなのね...」

メイサはこの部屋の主、基イデアのパソコンのキーボードを適当にポチポチ押しながら、見たこともない物に出会った驚きを込めた溜め息をついていた。
対するイデアはメイサの世間知らずさと誤ってなにか消されないかという不安が綯い交ぜになった表情を浮かべていた。
学園長は「用事があるのを思い出したので後はシュラウドくんに任せます」と何処かへ行ってしまった。

「そ、そんなに珍しい?一家に一台とまでは言わなくても見たことくらいあるでしょ...」

「見たことないわ。
魔法界で生まれて魔法界で育ったんだからキカイなんて必要ないし。魔法で全部済む。」

今どき妖精族みたいな考え方した人間見たことないっすわ、とイデアが皮肉げに呟く。
メイサは疑問符を浮かべた表情をする。

「そ、それに、マグルって何?」

「あら。ノーマジとかノンマジークとか...聞いたことないわけ?
まあ今どきマグルマグルいう魔女魔法使いも減ってきてるけど。」

あぁ、ほんと忌むべき事態よ、とメイサは苛立ちながら小さく呟く。
そしてイデアの瞳を覗き込むが、イデアはそんな言葉、この世界の何処に(バーチャルで)行っても聞いたことはなかったため、疑問の視線をメイサに返すしかなかった。

メイサは有り得ないとでも言いたげな顔をして口を開いた。