闇の帝王の娘と捻れた世界【ツイステ】【HP】 (ページ16)

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初めての授業だったけど魔法史以外は何とかなったし何なら魔法薬学では「GoodGirl」なんて褒められちゃった、とメイサは内心少し嬉しいと感じていた。

「お前すげーよな。魔法史以外は異世界から来たのに元からこの世界にいる俺より成績良さそうだったじゃん。」

「...まあ、そうね。魔法史はもう少し予習しておくべきだったけど...魔法薬学が思いの外面白くって...図書館で本を沢山借りて読むのに時間がかかっちゃったのよね。」

エースはそーなんだ、と軽く返事を返した。どうやら彼はあまり魔法薬学には興味がないらしい。
メイサもそれを悟ったのか話題を魔法史の授業へと変えた。

それから暫く、ホグワーツの魔法史は幽霊の先生が教えている、やら年表が随分あっさりしていて覚えやすい、などと雑談を交わした。

「次実践魔法...だけどその前に食堂で昼食ってこうぜ。」

「えぇ。」

食堂については昨日説明されていたのでホグワーツと少し違う食事のシステムでもメイサは動揺を見せなかった。

今日のメニューなんだろ、と呑気に呟くエースを横に、メイサは食堂に集まる生徒達を眺めていた。

カリムの前を通りかかった時はブンブンと手を振られたので手を振り返した。
リドルの前を通った時には顔を顰められた。(エースに「お前寮長に何したの?」と聞かれた)
アズールの前を通れば薄い微笑みを向けられ、メイサもまた、薄い笑みを浮かべた。
レオナは不在のようだった。