鐘の音を共に鳴らしましょう。 ページ40
ヴァレリアは初めてのパーティーに緊張していた。
カリムの付き添い、という名目の元、出席を許されたパーティー。
どこもかしかも王族やら名家やら貴族で埋まっている。
そんな中、少し安っぽいドレスを身に纏ったヴァレリアは何処か周りから浮いてしまっていた。
ウェイターからオレンジジュースの入ったグラスを受け取り、手に持つ。
正直何をしたら良いのかがよく分からなかったのだ。
「ヴァレリア、緊張すんなって!」
『...そうは言われましても...』
弟も、と思ったがどうやらヴァレリア自身だけが同行を許されたらしく、弟は両親や妹と一緒に家にいる。
身内が一人もいない状況で、しかも初めて出席したパーティーで、どう緊張しないで過ごせというのだ。
ヴァレリアは苦笑いを溢しながら主人であるカリムの後ろを歩く。
オレンジジュースのグラスを取ったものの、どうすればいいのかよく分からない。
分からない事だらけで頭がこんがらがりそうになる。
「あ、俺ちょっとあっち行ってくる!!」
『は?ちょ、ちょっとお待ち下さいませ!カリム様...はぁ...もう本当に嫌になる。』
はぁ、と肩を窄めながらため息を零す。
いつもこうだ。
どうしてこんなにも自分勝手なのだろうか、とヴァレリアは呆れつつも仕事なので、走り出していってしまったカリムの背を早歩きで追う。
カリムとの距離が縮まった時、パーティー会場に大きな雷鳴が鳴り響き、周辺の天気が怪しくなる。
ヴァレリアはビクリと肩を跳ねさせる。
何事かと音がした方を見れば長身で角が生えた美しい男性が立っていた。
ヴァレリアは思わず目を奪われてしまった。
(...マレウス...ドラコニア、茨の谷に住まう妖精族を統べる一族の息子...
まさか、こんなにも美しい方だったなんて知らなかった。)
そんな考えが頭をよぎる。
しかし、ヴァレリアが現在仕えているのはアジーム家だ。
代々バイパー家が生きてこられたのはアジーム家が何かと助けてくれたからだ。
そんな恩があるからこそ離れられるものではなかった。
けれど、ヴァレリアはいきなり現れた美しい男に、ある意味一目惚れしてしまったのだった。
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麗鳴(プロフ) - 象さん» 関係組みのお誘いありがとうございます!!喜んで組ませて頂きます!!どのような関係をご希望でしょうか?良ければボードでお話してから決めたいのですが... (2022年11月5日 19時) (
レス) @page42 id: 672b0dae10 (このIDを非表示/違反報告)
象(プロフ) - 失礼いたします…スカラビア女子寮の副寮長【二ネイラ・フェルミエ】として参加させていただいたものです。いきなりで大変申し訳ありませんが、うちの子との関係を組ませていただいてもよろしいですか？【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/kanoishii07/】 (2022年11月5日 17時) (レス) id: 8de27f30e5 (このIDを非表示/違反報告)
麗鳴(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» こちらこそ今回はうちの子と関係を組んで頂き有難う御座いました! (2022年10月18日 20時) (レス) @page21 id: 672b0dae10 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 麗鳴さん» こちらからも大丈夫です！！もう少しハイテンションでもいいかなと思いましたが姉の前では安心してる感あって大好きです。ありがとうございます。 (2022年10月18日 20時) (レス) @page12 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
麗鳴(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» こちらからは特に御座いません。私の方もCSに記載させて頂いたのでご確認頂けると幸いです。 (2022年10月18日 19時) (レス) id: 672b0dae10 (このIDを非表示/違反報告)
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