( ｊ ｕ ｍ ｐ × ｍ ｅ . )

生 徒 × 先 生 ！ ( 黄 緑 ) ページ10

( ## Kota.Y )





「 薮っちせんせー！ おはよっ 」



薮「 おはよ 、 じゃなくて…


おはようございます 、 だろ？(笑) 」



今日も生徒から 人気者の 彼 。


薮っち先生こと 、 薮宏太先生 。


笑顔が可愛くてスタイルも良くて 、
おまけに 優しくって…わたしの自慢の彼氏です。




『 …おはようございます。 』



周りの皆に付き合ってることがバレたらいけないことから 、
必要以上には 、 先生とは話さず目もなるべく合わさないって決めていて 、


薮「 …A 、 おはよう 」



だけど 、 本当は今すぐにでも抱き着きたくて 、
声がもっと聞きたくて…話したくて。

周りに居るひとたちが羨ましい 、
なんて思ってしまう自分が居て 嫌になる。



「 ねぇ 、 Aってさ ？

薮っち先生のこと嫌いなのー？ 」



その言葉に 、 先生が立ち止まるのが見えた。



『 …別に 好きでも 嫌いでも 、 ない 』



「 なんかやたら冷たいし 目も合わせないから 、

てっきり嫌いなのかと思った！ 」



『 ……、 そう 、 かな？ 』



そう答えるだけで 、 精一杯で 。


怖くて先生の顔が見れなかった。



…嫌いなわけなんて 、 ないのに 、


どうして 、 先生と生徒 、 なんだろう…



薮「 …A 、 ちょっといいか？ 」



『 ………はい 』



思ってたよりもすぐ近くに先生が居たみたいで 、

頭のすぐ上から 先生の声がした。



＊＊＊





薮「 …大丈夫か？ 」



教材室の扉を閉めた途端 、 優しくなる先生の口調。




『 ……ん 、 』



薮「 ………、 A。 」




名前を呼ばれた瞬間 、
ふわっと 大好きな先生の香りに包まれた。



『 ……せんせっ 、 だめ、


ここ 、 学校だよ？ …誰かに見られちゃうっ… 』



薮「 誰かに見られてもいい。


俺は 、 Aが 、
…大切な彼女が泣きそうになってるのに


見て見ぬふりなんて 出来ない 」




『 …せん「 違うだろ？ ２人のときは 」



『 ………宏太 、 』



わたしが名前を呼ぶと 、 嬉しそうに笑い 、
わたしの髪を愛おしそうに撫でる。



薮「 やっと 、 触れた





…Aの匂い 、 大好き。 落ち着く 」




『 ……… 』



薮「 …言っとくけど。 Aだけじゃないよ？


…話せなくて辛いのも 、 触れられなくてもどかしいのも



俺だって 、 同じなんだよ？ …だから 、


そんな悲しそうな顔して 笑うなよ 」

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