両片想い

微熱 ページ4

．









愛しの彼とお別れをしてから何時間経っただろう
オレンジ色の夕焼け空を見上げては、




『 … ( そろそろ帰ってくるかな… ？ )』




なんて心を躍らせてしまう。


スタスタ と足音が聞こえては立ち上がり
胸を高鳴らせ、音の鳴る方へと足を進める。




｢ 今戻ったよぉぉぉぉAちゃああああん
禰豆子ちゃああああん っ ｣




大声で叫ぶ善逸を見ては禰豆子は微笑み
Aは少し焦る。




『 お、おかえりなさい 』

｢ むー、むー！！！！｣


｢ はあああぁ、え、癒しでしかないんだけどこの2人…女の子は心の傷を癒してくれる… ｣

｢ うるせぇぞ！紋逸 ｣


｢ 行く気のなかった任務に付き合わされたんだから
天使2人に出迎えて貰うくらい良いだろっ！
それに、将来的な事を考えてもねっ！ ｣

｢ 善逸に禰豆子とAはやらないぞ！ ｣

｢ 紋逸、気持ち悪いな ｣



炭治郎がムッとした顔で善逸に云う、
伊之助は呆れているような情けないと言わんばかりの何とも言えない表情になる。





｢ そんな顔するなよ… ｣





引かれたな、と察する。
その顔は、地味に傷つく と付け加えては、
天使2人の方へと目を向ける






｢ むーむー！！！｣

『 ふふ、可愛い 』





二人は仲良く和んでいるようだ。





｢ え！？天使が居るんだけど！俺この光景見ただけで明日も明後日も頑張れるんだけどっ！！ ｣


｢ じゃあ今から任務行こうか、善逸 ｣

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