あぁ、好きだ .【ヒロアカ】 (ページ6)

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癒乃ちゃんとお蕎麦ページ6

お昼休み。

いつものようにお茶子ちゃんと食堂に来たのはいいが、

「なんか今日、混んどるねぇ」

「そうだねぇ」

何故かとても混んでいて、
二つ空いている席がなかなか見つけられない。

どうしようかと悩んでいると、
よく知った紅白頭が目に付いた。

「あ！デクくん！飯田くん、轟くん！」

「うっ麗日さんと癒乃さん…！」

そして運良く席が二つ空いているということで、
一緒にご飯をすることになった。

お茶子ちゃんを緑谷くんの隣に座らせ、
私は余った方の席に着く。

「あれ、轟くんもお蕎麦なの？」

隣は轟くんだったようで、
私と同じ昼食が目に入った。

「ああ…お前もか」

口をもごもごしながら意外そうな顔で見られた。

「うん！好きなんだよね、ざる蕎麦」

そう応えて、ようやく食事にありつく。

うん、今日も絶品！

「！そうなのか」

「(……お？)」

少し大きくなった声と共に、
心做しか瞳も輝いている気がする。

そんなにお蕎麦が好きなのかな。

「俺も、あったかくねぇ蕎麦が好きだ」

「(あったかくない蕎麦…！)」

その言い方に、思わず笑みが溢れてしまった。

「ふふっ。普通に冷たい蕎麦、じゃ駄目なの？」

至って真面目に、真剣に言うものだから
何だかおかしくって。

よく分かっていなさそうな顔をしている轟くん。

その初めてみる表情と一面に、
少しの嬉しさと親近感を覚えた。