外つ国に生まれた少年は、日の本のヒーローを愛している。 (ページ48)

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前にもこんな話を書いた気がするページ48

　
　
　
冷蔵庫の中から適当に食材を手にして、良い感じに切り分けて、程々に炒めて、水を入れて煮る。
良い感じに食材へ火が入ったら味になる茶色い塊を入れる。それが全て溶け切ればカレーの出来上がり。
カレーはインターネットだと面倒臭いと言われている事もあるが電子レンジを使えば煮る時間の短縮になるし、一人暮らしならばそこまで手を込む必要が無いから15分もあれば出来上がる。
そして、空になった鍋に直ぐお湯を入れて仕舞えばお湯を流すのと一緒にカレーも流れ出て洗い物が面倒臭いという状態にもならない。

パソコンの画面越しにお互いの食事を見せ合いながらカレーを頬張る。
君の家はそんな感じなんだ。なんて言いながら、何もない自由な時間を過ごす。
BGMは無く、時々「今バイクが通った」と言う程度。
カレーを食べ終わってしまい込んでいたゲーム機を引っ張り出してどうぶつの森を開けばそこまで整えられていない雑草まみれの島と、友人達のお久し振りの合唱。
「こんなもんだよ」と画質が悪くなるのも気にせずゲーム機の画面を向ければ、それでも良いよと返ってくる。

「なら、次はこれで遊ぼうか」

お互いの都合があるから次がいつくるかは分からないけれど約束をする。

時差って面倒臭いね。

本当にな。

コップに残ったお茶を一気に飲み込んだ。