２．初対面、ご対面。(1/4) ページ4
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「どうしたん、高嶺ちゃん」
ぽつりと漏らした独り言に対して、思わぬ返答があったことに肩を揺らす。私を「高嶺ちゃん」と呼ぶということは、恐らく私の素性を知っている人だろう。恐る恐る振り向くと、関西弁の声の主は、パンダ……の、フードを被った少女だった。
『……パンダ。』
「ん？ああ、ええやろ。うちのお気に入りや」
『う、ん。可愛いと思う』
「へへー！高嶺の花のお墨付きやあ。…え、と。うち、笹木咲。あの佐々木Aちゃんが同じクラスと聞いて、絶対喋ってみたかったんよ。同じ苗字やし、運命じゃない？まあ漢字は違うけど」
どこか懐かしい口調。この空気感には覚えがある。ああ、そうか、この子は────。
『…………コミュ障特有の早口』
「ん゛え！……な、なんでバレたんや」
『昔……の、知り合いに似てたから。』
「え、へ、はは。そう、なんや…あの、え〜〜と…！」
図星だったのか、途端にあたふたする笹木さんは、きっと面白半分で声を掛けてくる人とは違うんだろう。そう確信すると、堪らず彼女がいとおしくなって、私よりも小さい身体をぎゅううと抱き締める。
「わあ！？…い゛、痛い痛い痛い！！！」
『！ …ごめん』
筋トレが恋人なのをすっかり忘れ、笹木さんにガチガチのホールドをかましてしまった。前にもこんな事があったな、と思い出しながら離れると、解放された笹木さんは息を整えながらまた私に向き合う。
「ぜ、ぜんぜん大丈夫やよ〜……」
『ごめん。…ごめんなさい』
これは、デジャブだ。
「そんな謝らんでも……あ！…じ、じゃあ友達になってくれたらチャラにしてあげようかな」
『ともだち。』
重なる、過去と。
「そう、友達。実は数少ない友達とクラス分かれてさあ……しかも、このクラスでぼっちなんうちらだけみたいやし」
笹木さんの言葉にハッとして周りを見渡すと、確かにいくつかのグループが既に形成されている。どうやら笹木さんと友達になるのは必然だったようだ。
他人と重ね合わせるのはやめよう。笹木さんは、笹木さんだから。
『ぼっち同士よろしく。笹木さん』
「そんな虚しいよろしくが存在していいん？あと同級生やしさん付けせんでええやよ」
『笹木さん』
「…………うちは自分の苗字と区別化するようにササちゃんって呼ぼうかな」
『合点承知之助』
「(合点承知之助……？)」
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くう - 好きです！続きが気になるのですが、更新の予定はありますか？… (2022年8月31日 20時) (
レス) @page13 id: b51b4630d2 (このIDを非表示/違反報告)
人生最高チャンネル(プロフ) - ただの阿部担@まぐろみかんさん» 読んでいただきありがとうございます！初めてコメントいただいたので嬉しいです。長くなると思いますがどうか最後までお付き合いください；； (2021年8月28日 0時) (レス) id: 4d332fd3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ただの阿部担@まぐろみかん(プロフ) - え、え、好きです……好きです、ハイ、愛してまs((更新頑張ってください！ (2021年8月27日 21時) (レス) id: 341728400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人生最高チャンネル | 作成日時：2021年8月18日 5時
