# 7 ページ8
.
いつもより少し遅めに起きて
朝ごはんを食べて
病院へ向かった
『 シゲ、うちは何があってもシゲから離れんからね 』
「 .. やめろや怖い 」
こういうセリフ言ってみたかってん
そう笑う姿に少しの安心と
不安が混じった
「 何もありませんね 」
色々な検査の末お医者さんから言われた一言
『 よかった〜 .. 』
安堵の声が思わず漏れてしまう2人
せやけど、お医者さんは俺らとは反対の堅い顔をしとった
「 上げて落とすような事をして申し訳ありません。これは、今の段階では という事です 」
ドキッとする心臓
「 重岡さんの症状を聞きますと、筋萎縮性側索硬化症の可能性があります 」
『 筋萎縮 .. ? 』
聞いた事のある長い名前に思わず眉間の皺を寄せる
「 ALS、という言葉を聞いた事はありますか? 」
「 ぁ、この前テレビで見たやつ .. 」
『 嘘やろ .. 』
最近テレビで見たばかりのその言葉
お医者さんの顔は至って真面目で
隣のAをチラリと見ても動揺を隠しきれないでいる
「 あくまで現時点では可能性としか言い様がありません。重岡さんの場合疲労から来ているのかもしれません。 」
しかし、と続ける
「 これまでの様子を見ると可能性は高く、今後の様子を見てALSであると診断される可能性は十分あります。 」
目の前が真っ暗になるってこういう事なんやな
テレビで見た車椅子生活のお兄さん
寝たきりになったお姉さん
そしていずれ ..
不安ばかりが頭をよぎる
( 頼むから、頼むから違ってくれ .. )
151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:@。 | 作成日時:2019年2月17日 22時