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可笑しい。
花子くんとAちゃんは、どうやら無事に想いを告げあったらしい。手を繋いで帰ってきたから、私と光くんは両手を上げて喜んだものだ。源先輩は何だか不服そうだったけれど、嬉しそうにはにかんでいるAちゃんを見て溜飲を下げたようだった。
それまではいい。いいのだ。だってふたりが幸せそうで私も嬉しいし。でも、これは……。
「絶対可笑しい！！」
バン、とトイレの壁を叩く。すると、花子くん、光くん、Aちゃんの三人が驚いたように肩を跳ねさせた。光くんはモップで床を掃除していて、Aちゃんは壁を拭いてくれている。そして花子くんは、そんなAちゃんにべったりと引っ付いていた。づかづかと花子くんとAちゃんの間に向かい、勢いよくベリっとふたりを引き剥がす。
「あーッ、何するのさヤシロ！」
「それはこっちの台詞よ！近い！近すぎる！昨日の今日でこの距離は可笑しい！！」
そう花子くんに向かって吠えれば、Aちゃんがあぁ……と諦めたような声で頷いた。どうやら同意を得たものでは無かったらしい。
「今日、朝からずーっとAちゃんにべったりじゃない！授業中も周りをふよふよ浮いてるし！」
「えぇ、折角両思いになったんだしくっついてもよくない？ねーェ、A？」
「だめだめだめー！！私だってAちゃんとお話したいの！花子くんばっかりずるいじゃない！」
手をわきわきとさせる花子くんからAちゃんを守るようにぎゅうと抱きしめる。すると、ぽぽぽと頬を淡い桃色に染めてえへへ、と笑った。
「どうかした？」
「え、あ、その……寧々ちゃんとこんな風に仲良くなれるって思わなかったから……嬉しくて……」
赤くなった頬を誤魔化すように両手で覆って、本当に嬉しそうに笑うものだから。
「うぅ……これからはもっと仲良くしようね……お泊まり会とかしようね……」
「エッ駄目駄目駄目！お泊まり会だったら俺行けないじゃん！」
「当たり前じゃない、女の子だけのお泊まり会だもの！」
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咲楽 - こんばんわあ！！私この作品読んでると思うのが「話の内容神過ぎん？」ですね！物凄く応援してます！でわ (2022年1月23日 22時) (
レス) @page20 id: 537881732c (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - 眠り兎さん» ありがとうございます。実は主ちゃん側のお話も考えていたのですが、力が入りすぎて長くなってしまったので断念しました笑 遅い更新ですが、頑張りますね´`* (2020年3月27日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
眠り兎(プロフ) - とても面白いお話でした！読んでて楽しかったです！！バットエンド、夢主ちゃんが何かなるのかなと思っていたらまさかの花子くんサイド＋世界観がまた違くなるものになるとは思いもしませんでした…！次の更新も応援しています！ (2020年3月24日 4時) (レス) id: 8689215010 (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - 名前さん» ありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです´`* 本編よりも甘いふたりを書ければいいな、と思っております。頑張りますね (2020年3月20日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - れもねーるさん» ありがとうございます。駆け足であまり納得のいく最後ではありませんでしたが、どうにか完結出来ました´`* まだ書きたい事は沢山あるので、頑張ります (2020年3月20日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埜々 | 作成日時：2020年3月6日 22時
