もしもの話 ページ15
※エソラゴト世界線ではない
※柚木先生と篠木少女の話
※捏造しかない
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「シノギさんはさ、前世って信じてる？」
ペンを走らせる手を止めてそう問えば、目の前の彼女はきょとんと目を瞬かせた。理科の補習中、最後の一人である彼女はどうやら応用問題に躓いているようで、何度も消しゴムでプリントを擦っていた。
その姿を見て、ふと思い出したのだ。何度か夢で見た事がある、彼女にそっくりな少女の事を。そして、その少女の隣で屈託なく笑う、自分と瓜二つの少年を。
「柚木先生がそんな事言うなんて思いませんでした」
「えぇ、なんで？」
「だって、先生は
そう言ってまたプリントと睨めっこを始める。どこが分からないの、と身を乗り出せばぴくりと肩を揺らして距離を取る。そのあからさまな態度に思わず苦笑した。彼女が何故ここまで俺を避けるのかは分からないけれど、流石に少し傷つく。
「俺は信じてるよ、前世」
「……どうしてですか？」
「夢で見たから」
俺達にそっくりなふたりは、それはそれは幸せそうで。いつも顔を合わせて笑っていた。俺にはそれが羨ましくて堪らない。見たところ、あのふたりは同年代なんだろう。教師と生徒の俺達とは違って、堂々と愛を紡いでも咎められないなんて。
「夢で見るほど、大事に思っていたんだろうね。前世の俺が羨ましいよ」
「夢で、誰かと一緒だったんですか？」
ぱ、と顔を輝かせる。どうやら問題を無事解き終わったらしい。見てみれば、見事花丸満点の回答で。赤ペンを取り出して、良く出来ましたなんて書いてやれば嬉しそうに笑った。
「世界で一番大事な人とね」
先程とは打って変わって訝しげに眉を寄せる彼女にへらりと笑って見せた。今世の俺達が結ばれるのはまだまだ先らしい。
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咲楽 - こんばんわあ！！私この作品読んでると思うのが「話の内容神過ぎん？」ですね！物凄く応援してます！でわ (2022年1月23日 22時) (
レス) @page20 id: 537881732c (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - 眠り兎さん» ありがとうございます。実は主ちゃん側のお話も考えていたのですが、力が入りすぎて長くなってしまったので断念しました笑 遅い更新ですが、頑張りますね´`* (2020年3月27日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
眠り兎(プロフ) - とても面白いお話でした！読んでて楽しかったです！！バットエンド、夢主ちゃんが何かなるのかなと思っていたらまさかの花子くんサイド＋世界観がまた違くなるものになるとは思いもしませんでした…！次の更新も応援しています！ (2020年3月24日 4時) (レス) id: 8689215010 (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - 名前さん» ありがとうございます。そう言って頂けるととても嬉しいです´`* 本編よりも甘いふたりを書ければいいな、と思っております。頑張りますね (2020年3月20日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
埜々(プロフ) - れもねーるさん» ありがとうございます。駆け足であまり納得のいく最後ではありませんでしたが、どうにか完結出来ました´`* まだ書きたい事は沢山あるので、頑張ります (2020年3月20日 22時) (レス) id: 63e33ac70b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埜々 | 作成日時：2020年3月6日 22時
