三十一話 ページ34
そこで図書室まで俊足で行ってみることにした。
勿論外に出てね？
つまり私が部屋に入るまでの苦労もサーチをした数分間も、無駄ということだ。
くそう、こうなるならひとらんさんの部屋から出てすぐに気づけよ私。
再度俊足で図書室に向かう。
私の部屋と図書室はかなり離れている。
サーチで届かないからとても遠い。
とはいえ数分もすれば着くもので。
『夜分遅くに失礼します。』
そうっと忍び込んでお兄様を探す。
面白半分でお兄様を後ろから驚かせようと思っているのでね。
は〜いみつけた！！
『ぅわ！』
「ッッ！？！？」
『おお声にならない悲鳴。』
「ダメやろ！図書室なんやから静かにしい！」
『お兄様うるさい。』
「あっ」
うーん。お兄様もちょっとお父様みが出てきたな。さすが血筋。
お兄様はこくりこくりと寝そうになっていた。夜だしね。
『お兄様、帰ろ？眠そうじゃんか。ほらその本返してきて。』
「ぁ、本。せや、せやな。」
足の裏の意味聞いてないし。まあいいか。眠そうなお兄様に聞くほど私鬼じゃないんだわ。
また図書室来てお兄様が読んでた本見よ。
まあ来るの多分忘れるけどね。ダメだこりゃ。
ああ、お兄様眠そ。私も眠い。
『お兄様、おぶって。』
「へ、あ、！？え、えええええけど！？」
『うぇーい』
さすがDTだなぁ。
あ、なんでDTって知ってるのかって？
お兄様に彼女できたの見た事ないもん。
ふはは、妹にこう言われるあたりお兄様可哀想だな。
まぁ彼女作んないのはお兄様だし。私悪くないわ。
んん、眠いぜ。
このまま寝て良いかな？
寝よ。
＿
『すかぴぃ…』
「あ、寝たん？」
俺の背中に体を預けているのは俺のかわええかわええ妹。
誰にも渡さん。誰にも傷つけさせん。
俺の、俺だけのAやから。
Aがおらんかったら俺は生きる意味が無い。
Aも俺がいたほうがええはずで。
誰にも渡されへんねん。
やって、Aと離れん方がAも俺も幸せやん。
なぁ、そう思うやろ？
＿＿画面の外の君。
君にも誰にもAは渡さんよ。
俺はお前らを自覚してる。遊ばれるだけじゃおらんねん。
意思を持った俺が、どうするかなんて見ものやろ？
新作です…こっち全然更新してないのにごめんなさい…なんかこっちより人気あるような…→←三十話
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レインコート(プロフ) - アイホートの雛さん» レインコート、復活いたしました！復活のきっかけはアイホートの雛さんのコメントと言っても過言ではありません！ご愛顧ありがとうございます！ (4月15日 16時) (
レス) id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
アイホートの雛 - 普通に性癖に突き刺さりすぎて血反吐はいて死にそうです。続きが見たいので更新してクレメンス。頼むからァァァ!‼‼‼‼ (3月18日 11時) (レス) @page35 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» どういたしましてにぇ！また明日にぇ！ (1月22日 21時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
レインコート - 匿名Yさん» あざっす！明日しーさん達と学校で集まるのにぇ！ありがと！ (1月22日 20時) (レス) id: 1a90f164f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» いま、？ (1月22日 20時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レインコート | 作成日時：2023年10月15日 11時
