二十話 ページ22
ショッピは一度ベンチに寝かせる。
ショッピは軽いから余裕で持てる。
急いで校舎まで戻り、三年の教室を覗くが、誰一人いない。
そういえば、お兄様が生徒会だったことを思い出した。
生徒会室の場所なんて知らない。
一階からしらみつぶしに探していく。
見つけた。三階の一番端っこ。
ノックを三回することも忘れ、扉をぶち開ける。
『お兄様！！』
「A！？」
生徒会室の人達は驚きと動揺が隠せていない。
「な、何しに来たん？生徒会は危ないんやで？ヤバい奴がめっさおるんやからな？」
『そうじゃなくて、！ショッピがヘラって倒れた！！』
「な、なんやと！？」
「っあ、ショッピ、君が？」
お兄様と一緒に声を漏らしたのはあのサッカー少年。
ショッピの知り合いか？
まぁいい。
「じゃあ早くいかんとな。」
お兄様は私をひょいっと抱き上げ、生徒会室を出ようとする。
『ま、え、ちょ、おろして？』
「ダメや。転んだら血が出てまうんやで？いたいいたいなんやからダメやろ。」
三歳児かよ。
『いやでも歩けるし…』
「ダメ言うてるやろ。転ばんくても足やって捻挫とかさせたないねん。」
ダメだな。この状態のお兄様は話を聞かない。
仕方なく抱かれといてやろう。
『校庭の一番校舎側のベンチに寝てるからね。』
玄関でもお兄様はおろしてくれない。
なんと、あろうことか私のシューズを脱がしてきたのだ。
『お兄様！流石に私できるから！！』
「ダメや。転んだら危ないやろ。」
『転ばねぇから！！』
しっかりとお兄様に外靴に履き替えられた。
『嫁に行けねぇよぉ…』
「大丈夫や。俺が貰ったるからな。」
『いや比喩だから。』
その抱っこのままベンチに連れて行かれる。
なんとかお兄様の腕から脱出し、ショッピを軽く叩いてみるも起きることはない。
どうすれば起きるのか悩んでいると、お兄様が「ちょっと待っててな」と言ってどこかに消えてしまった。
数分も待てば、あのサッカー少年を連れて戻ってきた。
何でこのサッカー少年？？
「コイツはコネシマ。コネシマの声ならショッピ君も起きるやろ。」
「起きぃやショッピぃ！！！！」
うるせぇなサッカー少年。
「ん、んぅ。おじょ、さま、？」
『し、ショッピ〜！！』
ショッピの目覚めは珍しい〜！！
尊い！！
「お、やっと起きたんか。」
「は、？ッチ、最悪の目覚めや。クソ先輩はとっとと消えろや。」
『ん？んん？』
あれ？めっちゃ毒舌じゃない？
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うっせぇわ
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レインコート(プロフ) - アイホートの雛さん» レインコート、復活いたしました！復活のきっかけはアイホートの雛さんのコメントと言っても過言ではありません！ご愛顧ありがとうございます！ (4月15日 16時) (
レス) id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
アイホートの雛 - 普通に性癖に突き刺さりすぎて血反吐はいて死にそうです。続きが見たいので更新してクレメンス。頼むからァァァ!‼‼‼‼ (3月18日 11時) (レス) @page35 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» どういたしましてにぇ！また明日にぇ！ (1月22日 21時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
レインコート - 匿名Yさん» あざっす！明日しーさん達と学校で集まるのにぇ！ありがと！ (1月22日 20時) (レス) id: 1a90f164f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» いま、？ (1月22日 20時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レインコート | 作成日時：2023年10月15日 11時
