十一話 ページ12
彼が私に嫌味を言った後すぐに扉は開けられた。
向こう側から開けたのは、皇太子。
「クックック。オスマン、俺の未来の嫁にそうカッカするんじゃ無い。」
「未来の嫁！？俺はそんなん認めてらんわ！！」
俺は認めてないって、親かよ。
こんな親が居ればそりゃあ私みたいな平凡嬢を婚約者に迎えるとか許さんよね。
『、貴方が、フューラー皇太子』
「如何にも。俺がグルッペン・フューラーだ。宜しくな。」
『私はA・シュヴァインで御座います。以後、お見知り置きを。』
両者、にっこりと笑顔の仮面を貼り付けて自己紹介。
私と皇太子が仲良さげに話しているのを見て放心した案内役さんを放って、フューラー皇太子に豪華なテラスまで案内される。
純白の椅子やテーブル。屋根や柱に絡み付く蔦。カラフルな宝石みたいなスウィーツ。
煌びやかなテラスに目を奪われ、ぼけっと突っ立っていると、フューラー皇太子に椅子に座るよう促される。
大人しく話を聞き、静かに椅子に座る。
「さて、A。話をしようじゃ無いか。」
『っ、はい。』
独特の威圧感や八歳には似つかわしく無いバリトンボイス。
もしも“いいえ”と言えば殺されそうな雰囲気だ。
フューラー皇太子と睨み合っている。
その時。
「そんな睨むんじゃ無い。折角の甘味が不味くなるだろう？」
え、見た目と反して可愛い。
この人の口から甘味なんて言葉が出るとは思ってなかった。
すっかりペースは乱され、フォークを右手に持つ。
『そ、そうですわね。いただきましょう。』
明らかにビターチョコと思わしき黒に近い茶色のケーキを口に運ぶ。
え、うっっっま。
で、フューラー皇太子がプリンと苺のショートケーキを皿に乗っけて目をキラキラさせるとかかっっわよ。
『美味しい､､､ですわね。』
「ど、どうだ！美味いだろう！この甘味は城下町の隠れ名店でな！！俺もたまに城下町に降りては沢山買って帰るんだ！！」
『え、その降りるって公認されているんですの？その甘味屋に通っている事がバレたらその甘味屋は大繁盛でしょうね。』
「っ、はは！！甘味屋が大繁盛か！！そのような考え方をする人間は初めてだ！皇太子たるもの勝手に甘味屋に行くなと言わないなんてな！！」
『あら、そうですの。』
急に大笑いし始めた皇太子に冷たい視線を浴びせながら、返答する。
そんな私からの冷たい視線に気づいた皇太子は更に笑う。
「ああ！益々気に入ったゾ！絶対にお前は俺の嫁にさせる！」
怖
- 金 運: ★☆☆☆☆
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うっせぇわ
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レインコート(プロフ) - アイホートの雛さん» レインコート、復活いたしました！復活のきっかけはアイホートの雛さんのコメントと言っても過言ではありません！ご愛顧ありがとうございます！ (4月15日 16時) (
レス) id: 322d14085a (このIDを非表示/違反報告)
アイホートの雛 - 普通に性癖に突き刺さりすぎて血反吐はいて死にそうです。続きが見たいので更新してクレメンス。頼むからァァァ!‼‼‼‼ (3月18日 11時) (レス) @page35 id: 4305638c84 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» どういたしましてにぇ！また明日にぇ！ (1月22日 21時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
レインコート - 匿名Yさん» あざっす！明日しーさん達と学校で集まるのにぇ！ありがと！ (1月22日 20時) (レス) id: 1a90f164f5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名Y - レインコートさん» いま、？ (1月22日 20時) (レス) id: 6c62703019 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レインコート | 作成日時：2023年10月15日 11時
