8.言葉のナイフ ページ8
「………………な、なんで……」
女の子は口元を押さえながら目を丸くし、後ずさりを一歩、二歩とする。
それに疑心を感じた真冬はくるっと後ろを振り返ってしまった。
「………………A？」
『…………あ、は、は、……どうも、……』
……やっべ、修羅場に入ってしまった……
私は苦笑いしながらこの場の空気をなごまそうと努力する。
真冬は目を丸くして、私を見つめていた。
『……こ、これは一体どういう……』
「…………それは……」
「…………私が、私があなたに嫌がらせをした張本人よ、いつも真冬くんのそばにいるあなたが羨ましくて……」
私はそう問いかけをすると、真冬はばつが悪そうな顔をして俯く。
そうしている間、女の子はグッと拳を丸め、真剣な顔をして一歩前進した。
よくみるとその女の子のさらさらな髪、艶々とした色白い肌、体型のよい体、すべてに女の子らしさを感じた。
…………特に、特に胸とか胸とか胸とかね！
「………だからって、あんなことするなんて！……」
「……だって！私、真冬くんのことがずっとずっと好きで……私の真冬くんなのに！」
真冬はそう話した女の子にまた怒りだす…確かに、今回の件は女の子が悪い
……だけれど、この子の気持ちに気づかなかった私も悪い……のかな
「……そういうのが迷惑なの！私のとか、僕は君のでもなんでもない！」
『……ちょ、真冬、落ち着いてって……』
私は怒り混じりに答える真冬に落ち着くよう告げて試みる。……が、真冬は私の話なんて聞く様子ではなかった。
すると、私の目を見て話し出す。
「……A、机に書いてあった文字、なんて書いてあるかわかったの？」
『……いや？全く……』
「“I do not forgive you”……、私はお前を許さない」
真冬が低い声でそう答えると、女の子の肩がピクッと反応して跳ねる。
ってか！わかってたんじゃねーかよ！！
「……だって！太田さんが！……」
「あぁもう！太田さん太田さん！君にAの何がわかるっての！」
『……いや……お二人さん？…』
「太田さんのことわかっても憎たらしいってことはかわらないわよ！」
「わかんないじゃんそんなの！」
…こいつら……
.
.
『ちょぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁぁ！！！』
めっっっちゃムカつくんですけどぉ！？
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つむぐ - やのさんの作品、どれも面白かったです！別垢になってもずっと応援してます！お疲れ様でした！ (2020年8月11日 18時) (
レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 小説の最後の意味教えてほしいです (2019年10月27日 21時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - お久しぶりです。受験勉強で見れてないうちに...。新しい垢見つけたらコメントしますね！ずっとずっとやのさんの作品が大好きです！ (2019年7月9日 6時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - あなたの作品が大好きです！今回の作品も号泣させていただきましたw別アカになろうが必ず見つけ出します！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: f16806af0a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 今作も遅くなりましたが、読ませて頂きました。最後のつっかえる感じがとても好きです。また、貴方の書く作品に出会えたら嬉しいなと思います。お疲れ様でした！！！(^^) (2019年5月5日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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