22.亀裂 ページ22
『……あ、』
「……さすがゴリラちゃん、不器用すぎてゲームまで下手だね」
「Aちゃん、大丈夫?」
スマ○ラで戦っているも、いつも先に死ぬのは私。くそうううう!!
私が変なんじゃない!!時代が私に追い付いてないだけだぁぁぁぁ!!!
……チッ、こうなったら奥の手だ。
.
.
『……天宮くん、手伝って?』
「もちろん!僕でよければ全然いいよ〜!」
よっしゃぁぁぁぁ!!
と、私は心のなかでガッツポーズをする。
あわよくば急接近したりなんかしちゃって……ぐへへっ、
すると、気に食わぬ顔をした真冬は私に反論し出した。
「は、ハァァァ!?!?ちょっ!翔太くん仲間にいれるなんて卑怯だよくそゲーマーのゴリラちゃん!!」
『うるせぇな!!!私は不器用でゲーム下手なんで!?誰かに教えてもらわないとダメなの!』
「……確かにゴリラは不器用って言ったっけど、翔太くんを利用しないでくれる!?ゴリラの相手は僕で充分じゃん!」
『お前なんかより数百倍天宮くんの方がいいわ!!』
「どうして君はいつもいつも……!!」
「………あのぉ、……二人とも………?」
止まらない私たちの熱い論争に目玉をキョロキョロと左右往復させてあせる天宮くん。
ゲーム画面はキャラクターを選ぶ画面のままで、動くことはなかった。
「あぁもういい!勝手にすれば!?Aなんて知らない!」
『ハァ!?そっちが勝手に怒ってきたんじゃん!意味わかんないんだけど!?なんなの本当に!……』
私と真冬はぷいっと違う方向を向いて腹をたてる。
あぁもう、ムカムカする。なんなの?本当に。
「……ふ、二人とも、……仲良くしようよ……」
『天宮くん、真冬なんか放っといてゲームしよ?』
「…………え、でも、……」
私は天宮くんの腕を引っ張って、そう誘う。
……が、天宮くんは真冬の方を見て、すごく寂しそうな顔をしていた。
「…翔太くん、僕のことは気にしなくていいから」
真冬はそんな顔をする天宮くんを笑わせたいのか、にこっと控えめな笑顔を向ける。
あいつ絶対作り笑いしてる……
何年も付き合ってきたお前の作り笑いなんて私にとっちゃうっすいんだよ!バーカ!
ささ、早く私と天宮くんでいちゃいちゃしy
「あぁもう!どうしてこんな時に喧嘩するの!?」
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つむぐ - やのさんの作品、どれも面白かったです!別垢になってもずっと応援してます!お疲れ様でした! (2020年8月11日 18時) (レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 小説の最後の意味教えてほしいです (2019年10月27日 21時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - お久しぶりです。受験勉強で見れてないうちに...。新しい垢見つけたらコメントしますね!ずっとずっとやのさんの作品が大好きです! (2019年7月9日 6時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - あなたの作品が大好きです!今回の作品も号泣させていただきましたw別アカになろうが必ず見つけ出します! (2019年6月16日 9時) (レス) id: f16806af0a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 今作も遅くなりましたが、読ませて頂きました。最後のつっかえる感じがとても好きです。また、貴方の書く作品に出会えたら嬉しいなと思います。お疲れ様でした!!!(^^) (2019年5月5日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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