20.腐の領域 ページ20
「……えっと、こっちが理科室で、こっちが美術室だよ。」
「この学校って、案外広いんだね！」
……うひょえあぁぁぁぁ、……天宮くん尊い……。
私は今、壁を使ってうまく二人を尾行している。
これは天宮くんがかわいいからしてるんだ！！ぐへへへへえええっ！！
あっ、ちょっ、やめて110番しないで。
「……これで学校の案内は終わり……何か気になることない？」
「ううん、大丈夫！真冬くん！ありがと！」
「…………うん、…」
うわっ！！あの子真冬くんって！今真冬くんっていった！尊い！！まじ尊し！！
天宮くんは真冬の手を掴みにっこり笑うと、真冬は照れ臭そうに笑い返した。
そのなんとも言えない和やかな雰囲気に、私は興奮を覚える。
天宮くん天宮くん天宮くん天宮くん天宮くん天宮く((
「…………あ、あのね！真冬くん！」
「…………ん？」
「……その、Aちゃんも誘ってさ、今日の放課後僕の家に来て？お礼したくて……！」
「い、いいけど、……Aを誘えばいいの？」
「うん！」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！天宮くんが！天宮くんがぁぁぁぁぁ！！Aちゃんって言ったぁぁぁぁぁぁ！！！
うひょえあぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！言いたい！天宮くんの愛するAちゃんはここにいるよってえええええええ！！！！
「…………太田さん、な、何してるの？……」
『………………えっ、』
ふと高めの声が聞こえて、隣を見てみると、あの時の私をいじめた女の子が壁にすがり付いて私を見つめていた。
…………え、なんでいつぞやの女の子がここに……
、
『…………い、いや、私はただ天宮くんの様子を見に来ただけで、……』
「…………私、目覚めちゃったんですよね」
『………………は？』
「腐の領域に……！！」
きらきらと目を輝かせて、グッと拳を握る女の子。
私はその言葉で、『アッ……』と呟いて察してしまった。
真冬が天宮くんを取りませんように……()
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つむぐ - やのさんの作品、どれも面白かったです！別垢になってもずっと応援してます！お疲れ様でした！ (2020年8月11日 18時) (
レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 小説の最後の意味教えてほしいです (2019年10月27日 21時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - お久しぶりです。受験勉強で見れてないうちに...。新しい垢見つけたらコメントしますね！ずっとずっとやのさんの作品が大好きです！ (2019年7月9日 6時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - あなたの作品が大好きです！今回の作品も号泣させていただきましたw別アカになろうが必ず見つけ出します！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: f16806af0a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 今作も遅くなりましたが、読ませて頂きました。最後のつっかえる感じがとても好きです。また、貴方の書く作品に出会えたら嬉しいなと思います。お疲れ様でした！！！(^^) (2019年5月5日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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