13.夕日が綺麗 ページ13
『いやぁ〜、食った食った』
「そんなんで晩御飯食べられんの？」
『大丈夫大丈夫！なんとかなるなる！』
「草」
スイーツ店を出て、夕焼けの中私と真冬は帰り道を歩いていた。
そして私は、このオレンジ色の光にふと今日の出来事を思いだせられる。
『……あの女の子、……どうしてるのかな、……』
「……ゴリラちゃん、自分をいじめたやつのことが気になるの？もしかしてマゾ？」
そう呟くと、すぐに真冬のからの冷たい言葉が振ってくる。
……まぁ、……そうだけど、……と呟きながら反論さえできないでいる。
私は、小石が転がっているアスファルトを見つめながら両手を後ろにして歩いていく。
「…………ねぇ、A」
『……んー？』
「…………夕日、綺麗だね」
『…………………………………………は？』
寂しげな表情で夕日を見つめ始めた真冬。
いや、お前突然なにいってんの？？
すると、何かを決心したのか、真冬は私より３歩ぐらい前にたって、私と向かうようになる。
その顔は心が定まったような、真剣な顔だった。
「……あのね、A…………僕、……」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
「ちょっ！！そこの人たち！！逃げて！超逃げてえええええええ！！！」
『え、ちょっ！？……』
向こう側から、大量の荷物を上に重ねた眼鏡をかけた男の人がおろおろしながらそう叫ぶ。
その荷物はぐらぐらと揺れていて、今にも倒れそうだった。
「無理！！そこの少年！！逃げてってばぁぁぁぁぁ！！！」
「………………………………へ？」
真冬は今さらその事に気づき、ゆっくりと後ろに振り替える…
……………その刹那、何かと何かがぶつかるおとがし、私は痛々しくて目をつむってしまう。
そして、ゆっくりと目を開いたときだった。
「…………いたた、……」
「はううう！ごめんなさいっ！ごめんなさいっ！」
周りにはたくさんの買い物袋や箱が落ちていて、そのなかで真冬と男の人は尻餅をついていた。
男の人の眼鏡はかくっと下がっており、その瞬間、私は目を見開いた。
『…………ちょ、超イケメン！？！？！？』
「………え！？な、なんかごめんなさいぃっ！………」
「……どうなってんだ……」
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つむぐ - やのさんの作品、どれも面白かったです！別垢になってもずっと応援してます！お疲れ様でした！ (2020年8月11日 18時) (
レス) id: 88b02305d1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか - 小説の最後の意味教えてほしいです (2019年10月27日 21時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
ヽ(・∀・)やぁ - お久しぶりです。受験勉強で見れてないうちに...。新しい垢見つけたらコメントしますね！ずっとずっとやのさんの作品が大好きです！ (2019年7月9日 6時) (レス) id: f277aaf274 (このIDを非表示/違反報告)
ここね(プロフ) - あなたの作品が大好きです！今回の作品も号泣させていただきましたw別アカになろうが必ず見つけ出します！ (2019年6月16日 9時) (レス) id: f16806af0a (このIDを非表示/違反報告)
Rmd(プロフ) - 今作も遅くなりましたが、読ませて頂きました。最後のつっかえる感じがとても好きです。また、貴方の書く作品に出会えたら嬉しいなと思います。お疲れ様でした！！！(^^) (2019年5月5日 23時) (レス) id: 4a935f5230 (このIDを非表示/違反報告)
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