31.リバース男子 ページ31
「……きゃぁ！相川くんよ！」
「素敵！……」
昔から、僕は自分を作ってた。
笑顔で、愛想のよい相川真冬を作れば、みんな僕を認めてくれたから。
成績だって、性格だって、見た目だって、全部を磨きあげてきた。
でもそれは同時に、僕の裏側はどんどんひねてくれていった。
そして僕は彼方先輩の裏側と秘密を知った。
彼方先輩は“リバース人間”という人で、それと、彼女持ちなのに他の女子を好きになってしまったらしい。
僕は彼方先輩の好きになった人が好奇心で気になって、名前とクラスを教えてもらい影からこっそり覗くことにしてみたのだ。
……でも、不審に思われるから隣のクラスにこっそり監視カメラをつけた。
そして案の定、君はいた。
「今日も帰ろ！A！」
「うん！棗！」
いつも彼方先輩の彼女としか話さない、そして、良く笑い、良く話す子だった。
そんな君は他の人たちと関わろうとなんてしていなかったらしい。
僕はそんな君が更に気になって、たくさん調べた。
君の名前、誕生日、血液型、星座、好きなもの、嫌いなもの、特技、趣味、全てをだ。
この時点で僕はもう君に夢中だったのかもしれない。
美女とか、頭や運動神経がよかったわけでもない。
でもなぜか、なぜか彼女に惹かれていった僕がいた。
「ほら！A！おいてくよ！」
「ちょ、まってよー！」
そしてある日、君は落とし物をした。
移動教室の時筆箱からおとしたであろう、少し小さめの消しゴム。
僕はその落ちている消しゴムが欲しくてたまらなかった。
でも、そんなことはできない。だから大人しく落とし物コーナーにおき、自分で彼女のものを堪能しようと決めた。
放課後と毎朝、僕は彼女の教室で一人になって、彼女の机を漁ったり、椅子に座ったりして幸せを感じていた。
この幸福感には依存性を感じて、抜け出すことはできなかった。
いつかばれるかもしれないスリルと、君の使ったもの、さわったものを味わえる感覚が僕にとって興奮させる要素になってた。
あれからAちゃんにその事がばれて、こんな関係になってしまった。
……でも、彼方先輩とAちゃんがキスしているとき、
普段なら僕はきっと普通だっただろう。でも、今回は違った。
ゾクゾクじゃない、モヤモヤだったんだ。
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ちょこ - とてもよかったです！その後話がもっと欲しい！ (2019年9月24日 17時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話もっと読みたい！ 終わって欲しくない(´；ω；｀)あとそらるさん（彼方先輩）今は夢主ちゃんのこと、どう思ってるんだろう…?とても気になる…!! (2019年8月24日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» できれば気づかないでほしかったぞwwww違うよ、やのんはいじる役だよ((((((((( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - やのさん» ごめんなー(棒)ちょっと嬉しい気持ちがあったんだわ(^^)恥ずかしいんだね〜一生使えるネタが出来たw(嘘です)やのんは、いじられ役だね(( (2019年4月1日 22時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» 毎度のごとく長文のコメントありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！( ；∀；)うん！更新頑張るね！ちょっwwwほめてくれるのはうれしいけど、恥ずかしいからそこには触れないでwwww (2019年4月1日 22時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
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