そらるを守りたい。【そらる】

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『……よし、とりあえず、そらるが死ぬ前、2月の行事を書こう。』









何かヒントがあるかもしれない








私は赤い瞼を擦って、机に座り、新品のノートを取り出した








ノートを開き、シャーペンを手に取る









『えっと、今が5日のはずだから、』









１番近いのはバレンタインデーかな、








私は結局出せずにいたんだっけ









それで、隣のクラスの女の子がそらるを呼んでたなぁ








それも何かの手がかりになるかもしれないし、書いておこう








えっと、後は……









なんて思いながら私は次々にノートにまとめあげた









『……こんなくらいかな』






　


私は覚えている限りを書き尽くした









『はぁ、……』







そうため息をついてノートを閉じ、立ち上がり、今度はソファに寝転がる








今日は疲れたや、









私の瞼はもう落ちていて、意識を手放していた









ーーーーーーーーーーーーーー









「い！……起きなさい！」








『……んぁ、何ぃ？』









体が揺さぶられ、誰かの声が聞こえる









「こんなところで寝てちゃ、風邪引いちゃうでしょ！」








『はいはい、』







その声で、お母さんだと判断し、適当に返す








「夕飯作るから宿題でもしてなさい」







『んー、』







そう返事をして、立ち上がり、机にあったノートを持って、二階へとあがった









そらる、待っててね、必ず、絶対、









守って見せる

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