そらるを守りたい。【そらる】

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「じゃあね、カレーありがと」








『いえいえー！』









私は手を降り、玄関でそらるを見送った









『ふぅ……』








そう一息ついて、ソファに倒れる









『神様ぁ……そらるを悲しませるのはやめてくださいよ……』









なんて神様に向かって呟く









まぁ、聞こえるわけないよね









「あんまり覚えてないんだけど、俺が車に轢かれて死んじゃって、誰かが泣いてた」









「俺、なにもできなくて、どこかで見るしかなくて、なんか、Aみたら安心しちゃって、」









脳内にそらるの言葉が再生される、









私……ではないな、









振られたし






　


他の誰かってことだ








……なんか、嫉妬しちゃうなぁ……









あ、でも、そもそも、そらるは自分が死ぬ夢をみたと









もしそれが正夢だっていってたら、そらるはどうなっちゃうんだろう









病む？悲しむ？









……うん、言わない方がいいね








もう独りでやれってことなのかな









これが孤独って言うんだ









そらるを守るのが私の役目なのに、私が絶望に浸ってちゃダメだよね









よし！









私は顔をパチンと叩いてソファから立ち上がり、二階に向かった









――――――――――――――――――――――――――――――――――









「……う、あぁ、……私のせいだ、私がｯ、……」









泣かないで、お願いだから









俺は何もできない。なにもしてあげられない。









だから、









俺のことは、もう忘れていいんだよ

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