終戦 ページ28
私はニヤリ、と口角をあげてまふまふの白い首筋から指をはずした
すると拍手をする伊東司と、その人の後ろにいる一ノ瀬彼方
「実にいい戦いを見させてもらったよ。君の能力も」
私はそいつを睨むと、まふまふの体はふらっと倒れたので、驚いて瞬時に支える
「真冬は俺が連れていくから、お前は理事長と話してろ」
すると一ノ瀬彼方は小走りをして来て、真冬を抱えて、後ろに下がった
伊東司は不気味に笑ったまま私を見ている
「……やっぱり君には才能がある、君には
・
・
・
・
・
・
・
……Sランクに入ってもらうよ」
その時、私と一ノ瀬彼方は目を見開いた
『……は?』
なにいってんだ、こいつ
Sランクはすなわち強者
弱者の私が強者になれるというのか
馬鹿馬鹿しい
ふざけんな
なんで弱者を苦しめる強者にわざわざならなければいけない?
冗談も程ほどにしろ
『……それは貴方が個人として誘っているのですか?』
私は伊東司を睨み質問する
「僕個人でもあるけど、学園のためでもあるかな
Sランクになれば、学園を変えられるチャンスは必ずやってくるよ」
『学園を、変えられるチャンス……』
私はその言葉に考えさせられた
響希さんたちと離れるのは嫌
だけど、弱者を陥れる強者になるのも嫌
「……君は欲望ってものを知らないんだね」
『欲望なんてものあるならとっくのとうに死んでる』
私は伊東司の言葉にそう返す
“君は、私はどうしたい?”
「答えが今でなくてもいい。今日はゆっくり休んで考えなさい、彼方君、いくよ」
「……あ、はい」
相川真冬を抱えた一ノ瀬彼方は伊東司と共に校舎に帰っていった
……どうする、私____
私はただ、迷うだけだった
ラッキーアイテム
まふまるさん
386人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やの(プロフ) - 夏々さん» そうよwwww まふさんの過去大体は輪廻転生にしてるんすよwwww (2018年10月27日 12時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - ちょい待ち「輪廻転生」出てきたwww (2018年10月27日 12時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 白兎《ハクト》さん» ありがとうございます!!!わかりますそれw頑張ります!( ゚Д゚)ゞ (2018年8月29日 21時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
白兎《ハクト》(プロフ) - 初めまして!スッゲー面白かったです!能力の物語ってワクワクしますw続編も頑張ってください〜(*`・ω-)ノ (2018年8月29日 20時) (レス) id: 7c0fa36322 (このIDを非表示/違反報告)
琴理 - (´・ω・`) (2018年8月29日 10時) (レス) id: 75db2c60f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やの | 作成日時:2018年8月23日 17時