学校の王子様と悪役と偽悪役と。【歌い手】

40 ページ41

Aside




『優くんって言うんだよね！よろしく！』





「うん！よろしゅうな！」






優と仲良くなり、優と遊ぶとき紹介させてもらったのが彼方と渉と真冬だ






『彼方くん！渉くん！真冬くん！よろしくね！』





そこから彼方と渉、優の三人とは仲良くなっていった




けど、真冬は当時あまり話してなくて、仲良く離れなかった






そして、ついに5年生のころ真冬のことを知った





「お前の声気持ち悪いんだよ！」





「男なのに女みたいで汚い！」






真冬はひどいいじめを、5年間もうけてきたと言うのだ





真冬いわく、彼方に一度助けられたが、いじめっ子は懲りなかったらしい





『大丈夫！

皆が真冬君のことを嫌いでも

真冬と私に何が起ころうと


私は真冬君のことずっと好きでいる！大好きだもん！』






私は積極的に真冬と絡み、大体は仲良くなった





そこから中学生






１年生の夏休みに一度だけ、私を合わせた５人で夜の中親に内緒で星を見に行った






私が真ん中で、私の両サイドには彼方と真冬、彼方のとなりは渉、真冬のとなりは優だ






『あ！あれがデネブだよ！で、あれがベガ、アルタイル！すごい！本当に見れたんだ！』






「A星好きだもんね、本当にきれい」





彼方もその星の美しさに見とれているよう





「でも、どうやってここ見つけたん？」





優の質問に私は





『ふふ……それはだな！……勘！』




とふざけて答えて、渉は




「いや勘かよ！」




と即答でキレッキレなつっこみをしてくれる




「すごい、……すごいすごいすごい！……」





真冬も興奮状態みたいだ






『でしょー！？私のお気に入りスポット！皆に見せたかったんだ！』





「じゃあさ、せっかくだしお願いしてみよ？」




彼方の提案に皆は意義なしで静かに願いを思い浮かべた









……ずーっと、皆と仲よくいられますように







ーーーーーーーーーーーー






『って』






「おお！……ええ話やなぁ！」






そういい笑う黒崎君、





別に言い話でもないけど







「あ！そうそう！今日の放課後、その子達連れてスタバいこうや！俺もついてく！」







『……しょうがないなぁ、いいよ、』







「やったー！」






なんて話をしてると、ざわざわと人が来た声がする






「じゃあな、」






黒崎君は小声で言うと席に戻っていき、他の人が教室に入り始めた

41→←39

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す