学校の王子様と悪役と偽悪役と。【歌い手】

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Aside





「な、なんですかこれ！……なんで僕女の子用なんですか！」





涙目で服をつかんでいる真冬





と、





「すげぇ……この服俺が良く着る感じのやつだわ」





感心している彼方









「え！？そっちの高い子男の子だったの！？てっきり僕っ子かと……」






『お父さん、男の娘でいいと思う』





「なんで！？」






私のボケに真冬はツッコむ





「……てか、Aの服、丈短くない？」





彼方は私の服を見て呟く





『それな！ほんと思った！』







「いやーさ？足、こんなの俺意外に見せちゃダメでしょ？まふには刺激が強すぎるよ」








「ゑ」






彼方がにやりとそういうと、お父さんが間抜けな声を出す






「僕子供じゃありません！！」




「どうだか」






怒る真冬と、鼻で笑う彼方






「ねぇA、お父さんに全部いってみなさい。彼方くんが彼氏なんでしょ！？！？！？」





『いや違いますお父様』




お父さんが私の肩をつかんできてそう叫ぶが、私はいたって真面目に真顔をして即答する






「と、とりあえず、着替えたいです……//」





『真冬、着替えておいで』




私は真冬に服を渡して真冬は顔を赤くしてコクンと頷き、脱衣所にむかった






「俺この服すきだな……」





「ほんと！？ならあげるよ！！新作だから！」







「え？いいんですか？」






「うん！」






「やった！……」






こんなかわいくほわほわしてる彼方久しぶりに見たぞ





……てか






『私も着替えてくる』






私は部屋に向かい、ぱっぱと着替えた






ーーーーーーーーーーーー




「A……なんでそんなにダサい服なの？」





『いやださくないわ』





お父さんにそう言われ、否定する






え？私の服？






長いスカートに半袖だよ？





ふっwwwww






『私は地味なのがいいの！』





「えー……」




お父さんが文句をいってるが聞かない！





「ふー、やっと着替えれた、女物の服って着替えるの大変ですね」






はあ、と安心しながらリビングに来た真冬






『真冬、あれあげようか？』





「いらない」





私が冗談で言うと真顔で答える真冬






『……あ、お茶出すね』





「あ、僕も手伝うよ、なぜか彼方さんあの服のまま寝てるし」






『あのマイペースバカめw』







私とまふはリビングにむかった







「……Aはさ







彼方さんの方が好み？」

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