学校の王子様と悪役と偽悪役と。【歌い手】

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Aside



『……』




「……」




「A！昨日ぶりやんな！」






二人って、優と真冬だったのかよぉぉぉぉぉぉ！！！！！




おい先公！！聞いてねぇぞ！！←




『……とりま、打ち合わせしよ






曲、まず何がいいか選ばなきゃ』






放課後の教室で話し合いって勝手に言われたんだよ




「俺は思い付かへんけど、まふは？」





優が真冬に聞く




真冬はぼーっとしてたのかはっと割れに返り、



「え？あ、うん、なんでもいいと思うよ！」




なんて愛想笑いを浮かべた





「Aは？Aは何がええの？」




優に聞かれるけど、一旦保留して真冬の方を見る





『……今はただのメンバーとして絡んでくれて構わないよ




“今は”だけど





そうだな、私は、夏っぽい歌がいいかも』






私がそう言うと真冬ははっとなり、更に気まずそうな顔をする





でも、優はそんな真冬を無視して話し出した




「んー、じゃあさ、君色々移りとかは！？ええ曲やん！」






『あー、それにしよ、相川さん、それでいい？』






「え、あ、うん」





『別に、言いたい意見いってもらって構わないから




パート分けどうする？』







「あ、俺いい案あるで！」





ーーーーーーーーーーーー

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





「……あ、そろそろ帰らな！鈴ちゃん待たせとるで！まふ！いこ！」




「あ、うん！」





多分、鈴ちゃんと一緒に帰れて嬉しいって反応だな





「A！またなー！」




優はそう言い二人は教室のドアを閉めた





『……はぁ、





私って頼りないかな』






「いや、見た感じしっかりしてるね」





・






・






・







・




『……は？』








机の下に小さな女の子がしゃがんで頭を出している





「……っと、紹介が遅れやしたぜ、




わしは響希棗！96猫って言われてる！よろしくね！A！」





『え？……なんで私の名前……「ちゃんくろ！」は？？？』






ドアがｶﾞﾗｯ!と大きな音を出して開いて、そこにはさっき叫んだ彼方と叫ばなかった渉






『え？え？え？え？え？』





「そらるん、そりゃ叫びすぎ」





「何練習サボってんの？」





……あ、彼方怒ってるわ





「そうだそうだ！」





渉よ……そこは共感するのだな……






「ええー、そらるんこの子のこと毎日話してたじゃん、だから知りたくなっちった★」





そらるん？……





あだ名がそらるだからか

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