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A｢うちの事、疑ってないん、、？｣
その問いかけに大先生はさらに眉を下げた。
その表情の意味を理解出来ないうちを置いて、大先生はベッドから立ち上がってカーテンを開けた。
するとそこには。
gr｢A、！｣
tn｢調子はどうや？｣
血まみれのグルッペンとトントンが立っていた。
おそらく2人についている血は全部うちのものだろう。
そしてさらに違和感。
なぜ心配されているのか。
あの書類を見たはず。
それなのに。
頭にはてなマークを浮かべるうちに気づいたのか、グルッペンとトントンは静かに側まで来て話し始めた。
gr｢あのな、A。俺らは、あの書類のことを言うとったんや。｣
A｢は、？｣
tn｢あの書類を初めて見た時、筆跡が同じでほんまに見分けがつかんかった。｣
gr｢でもな、お前が使っているペンのインクの成分とは若干違うことがわかったんや。｣
まさかそんなことを調べられていたなんて。
しかしまぁ、ここで前回にでもそうしてくれていればと思ってしまうのは許して欲しい。
gr｢お前がこの国に来た時、就任祝いにプレゼントした万年筆があったやろ？｣
A｢うん、。｣
tn｢ずっと使ってくれてたの知ってたんや。｣
gr｢俺たちがあげた万年筆を買った店のインクはちょっとだけ特殊でな。他の一般的なインクとは成分が違うんや。｣
そっか。
うちが万年筆を使い続けてたの知ってくれてたんや。
インクがなくなったらわざわざ同じ店のインクを買い足してたことも。
gr｢お前があんな事したのは、俺らに手間をかけさせへんようにとか思ったんやろ。｣
内の内にある本音を見透かすかのようにグルッペンは目を細めて言う。
その問いかけに思わず目を見開いて固まる。
そりゃそうだ。
今まで耳すらかたむけてくれなかったのに、事が思いもしなかった方向にトントン拍子で進んでいる。
今世では無実が証明されたのにあの書類で覆るくらいなら、とあの行動に及んだ。
tn｢証明ができた今、誰もAを疑ってなんかないんよ。｣
優しく微笑みながら手を握ってくれるトントン。
久しぶりに幸せを感じた。
しかしうちは素直にこれを喜べない。
いつ壊されるか分かったもんじゃないこの幸せを必死に掴もうとしたが、どうやら今世では必要ないらしい。
gr｢とりあえずその怪我を治せよ？仕事は気にするな。ゆっくり休んでくれ。見舞いはかならず毎日来るからな。｣
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れぬ - まじでこの作品大好きです…!! (2月13日 18時) (
レス) @page43 id: 0a59a20f0d (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - わあああ！！！更新！！！更新来たーーー！！！！！！！きゃーーーー！！！𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬────────── (2月13日 2時) (レス) id: 7407db3b93 (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼き - 次こそは、次こそはってどんどん見てしまう、、、 (1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念ゴミ(プロフ) - なんか結構だいぶ超好きだわ (1月17日 10時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 多分、ループの終わりは国が滅亡しなかったら、、な気がしてます。ただ、ループの終わりに彼らの中にどんな記憶が残って、ループの終わりに主人公が彼らを信じていられるのかは、、、、わからないですね、、、。 (1月12日 20時) (レス) @page27 id: c71ab18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーるんご。 | 作成日時：2023年12月29日 23時
