37 ※微 ページ37
次の瞬間。
厨房で聞こえれば自然とお腹がすいてくるだろうなと言う音が地下牢に響いた。
まぁ、これのおかげで血は止まったのだけれど。
A｢あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛！！｣
sh｢何が関係ないだよ。お前にそんなことを言う権利はないんだよ、！｣
こいつの手にはアイロンのような形をしたコテ。
気づいていなかっただけで、ここに来た時から熱していたようだ。
足の感覚が薄れていく。
神経が焼ききれたのか。
それとも神様からの慈悲なのか。
何かは分からないが、スーッと痛みが引いていった。
A｢か゛、は、はぁ、、、はぁ、。｣
肩で息をしていたのが段々と収まっていく。
苦しみで開けっ放しになった口からは唾液が垂れ流しになっていて、汗も酷く、頬は涙で濡れていて顔はぐしゃぐしゃだった。
すると、シュヴァルツは急に顔色を変えて、慌てて地下牢を出ていった。
本当にいきなりのことで頭の整理が追いつかない。
しかし、約３分後にはシュヴァルツの行動の意味が分かった。
tn｢A、？｣
うちの名前を呼びながら扉を開けたのはトントンだった。
なるほど。
シュヴァルツはこの時間に誰かが来ることを知っていたのだ。
トントンは眉を下げながら目の前に椅子を持ってきて浅く腰掛けた。
手には書類。
また筆跡について問われるのか。
そう思っていつも通りの答えを用意していたが、どうやら違ったようだった。
tn｢その、こんなこと聞くのは、ほんまにおかしいとは思っとんねんけど、、。｣
そう言って話し出したトントン。
初めは意味がわからなかったが、トントンの話を聞いてよく分かった。
要約すると、うちが捕まる前にやっていた書類を引き継ぎに来た、ということだ。
確かに、嘘つきだ、裏切り者だと言われてこんな目にあっているうちに、この国の中心となるような仕事のことを聞きに来るのはおかしいだろう。
珍しくトントンの顔にその感情が滲み出ていて、考えていることが手に取るように分かった。
tn｢・・ここはこれでええんか、？2枚目と同じ箇所はいけたんやけど、、。｣
A｢はぁ、、けほっ、、。う、ん、、。ここは、これで、いい、。でも、そこは違くて、、けほっ、、。｣
そんなこんなで2〜30分ほどは話していただろうか。
声を出すのも辛くなっているし、こんな目にあっているのに仕事に携わっていることは、うちにとってはある意味拷問となんら変わりがなかった。
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れぬ - まじでこの作品大好きです…!! (2月13日 18時) (
レス) @page43 id: 0a59a20f0d (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - わあああ！！！更新！！！更新来たーーー！！！！！！！きゃーーーー！！！𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬────────── (2月13日 2時) (レス) id: 7407db3b93 (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼き - 次こそは、次こそはってどんどん見てしまう、、、 (1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念ゴミ(プロフ) - なんか結構だいぶ超好きだわ (1月17日 10時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 多分、ループの終わりは国が滅亡しなかったら、、な気がしてます。ただ、ループの終わりに彼らの中にどんな記憶が残って、ループの終わりに主人公が彼らを信じていられるのかは、、、、わからないですね、、、。 (1月12日 20時) (レス) @page27 id: c71ab18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーるんご。 | 作成日時：2023年12月29日 23時
