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痛みで気を失うなんて何度目だろうか。
こんなに拷問を受けても痛みに慣れることなんてなくて、苦しみがずっと続いている。
A｢い゛、、ぅ゛、？｣
何かの物音で意識が急に引き戻された。
辺りを見回すともうコネシマはいなかった。
珍しく無理やり起こされることもなかったことに、やっぱり今世のみんなは今までより少し優しくなっていると感じた。
まぁ冤罪で拷問してくる奴らに優しさなんてないだろうけど。
そんなことを考えていると、いつかは忘れたが、何か覚えのある不気味な気配を感じとった。
そして、その正体は確実にこちらに近づいてきている。
A｢、、！｣
入ってきた。
暗くてよく見えない。
しかし体格的にはおそらく男だろう。
背は標準くらい。
少し細めで、服は城内の使用人のものだった。
檻の前まで来たところで相手はうちが起きていることに気づいたようだった。
目が会った瞬間、気味が悪いほどにつり上がった口角。
そしてそいつは言った。
｢今、どんな気分ですか？｣
こいつだ。
こいつが原因だ。
うちをはめやがった。
証拠なんてこれっぽっちもないが確信した。
うちの冤罪とは違う。
根拠は無いが、こいつのせいだとはっきり言える。
なぜなら、今こいつの顔を見た事で最初に処刑された時に薄れていく意識の中で視界の端に映っていたのを思い出したからだ。
あの時と同じ笑みに背筋が凍った。
｢国の情報盗んだの俺なんですよね〜。｣
A｢・・・｣
｢いや〜、この国の幹部も大したことないっすねぇ。写真の偽造も気づかないし、同じ幹部であるあなたよりも俺の言葉の方を信じるちょろい奴らですしね。｣
そう言ってケタケタと笑った。
腸が煮えくり返るかと思った。
それくらい腹が立った。
もちろん、何度もこんな目に合わされていることにも腹が立ったが、1番は国を守ろうと奮闘しているみんなをバカにしたことだ。
きつく睨んだが、相手にはまるで効いていない。
いくらこいつよりもうちの方が体術が得意でも、動けないのだから怖いはずがない。
｢はは、後2週間くらいはもちますかね。｣
A｢・・・｣
｢おーい？聞いてますー？｣
A｢・・・｣
｢無視してんなよ。｣
鈍い音が地下牢に響いた。
口の中を切ってしまったようで、鉄の味が広がる。
無視し続けるうちに腹が立ったようだ。
それでも構わず無視をし続ける。
また殴られる。
かなり重いはずのこいつのパンチは不思議と痛くなかった。
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れぬ - まじでこの作品大好きです…!! (2月13日 18時) (
レス) @page43 id: 0a59a20f0d (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - わあああ！！！更新！！！更新来たーーー！！！！！！！きゃーーーー！！！𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬────────── (2月13日 2時) (レス) id: 7407db3b93 (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼き - 次こそは、次こそはってどんどん見てしまう、、、 (1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念ゴミ(プロフ) - なんか結構だいぶ超好きだわ (1月17日 10時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 多分、ループの終わりは国が滅亡しなかったら、、な気がしてます。ただ、ループの終わりに彼らの中にどんな記憶が残って、ループの終わりに主人公が彼らを信じていられるのかは、、、、わからないですね、、、。 (1月12日 20時) (レス) @page27 id: c71ab18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーるんご。 | 作成日時：2023年12月29日 23時
