22 ページ22
A｢拷問するんじゃないん？｣
shp｢ｯ、、。｣
A｢グルッペンも何も言わへんの？｣
gr｢・・・｣
どちらに問いかけても返ってくることがない返事。
一向に始まらない拷問。
その後もしばらく膠着状態が続いたが、ゆっくりとグルッペンが口を開いた。
gr｢・・今日はもう戻れ、ショッピ。｣
その言葉に目を見開くショッピくん。
何かを言いたげな様子でグルッペンの顔を見つめたが、グルッペンの圧に負け、命令に従わざるを得なかった。
そしてショッピくんはポロポロと涙を零しながら地下牢を静かに出ていった。
gr｢やはりショッピには無理か、。｣
グルッペンがぼそっと呟いた。
そりゃあの子に拷問なんて無理だ。
おそらく、本当はほかの幹部が担当するはずだったが、最近は何故か城内が大忙しで国内は軽くパニックを起こしている。
そんな状態の国をほっておけるわけもない。
任務やらなんやらで手を離せない歴の長い幹部たちの代わりを務めるために新人のショッピくんが選ばれたのだろう。
特に一般兵の指導の中心はうちだった。
だから、ショッピくんにとってはかなりやりにくい相手だろう。
gr｢また聞きに来る、。｣
全く別のことを考えていてグルッペンの存在を正直忘れかけていたが、最後にこう言ったのはなんとか聞き取れた。
グルッペンは重い足取りで出ていった。
A｢今回はまた様子が違うな。前はあんなに酷かったのに。｣
そう。
前回は拘束された瞬間から信頼なんて欠片も残っていなかった。
今までの中では信頼が残っていたこともあったが、ここまでみんなが辛そうなのは初めてだ。
もしかしたら今回は真犯人を見つけてくれて、助かるかもしれない。
そんな淡い期待を胸に、もう慣れてしまった冷たくて硬い床で眠りについた。
A｢へぇ、今日はあんたが担当してくれんの？｣
翌朝。
目が覚めて軽く体を伸ばしていると、誰かが入ってきた。
手には昨日ショッピくんが持っていたものがあった。
A｢トリートメント使った感想伝えたかったんやけどな。オスマン。｣
os｢・・・｣
檻を開けて入ってくるオスマンは目に光がなくて、いつもニコニコして上がっている口角は恐ろしいくらいに下がりきっていた。
os｢・・これが自分やって認める気は？｣
A｢ないよ。うちじゃないもん。｣
もう何回目かも分からない質問に首を振り続ける。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れぬ - まじでこの作品大好きです…!! (2月13日 18時) (
レス) @page43 id: 0a59a20f0d (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - わあああ！！！更新！！！更新来たーーー！！！！！！！きゃーーーー！！！𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬────────── (2月13日 2時) (レス) id: 7407db3b93 (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼き - 次こそは、次こそはってどんどん見てしまう、、、 (1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念ゴミ(プロフ) - なんか結構だいぶ超好きだわ (1月17日 10時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 多分、ループの終わりは国が滅亡しなかったら、、な気がしてます。ただ、ループの終わりに彼らの中にどんな記憶が残って、ループの終わりに主人公が彼らを信じていられるのかは、、、、わからないですね、、、。 (1月12日 20時) (レス) @page27 id: c71ab18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おーるんご。 | 作成日時：2023年12月29日 23時
