13 ※微 ページ13
そう問いかけると鬱先生は目を細めて、眉を少し下げた。
悲しそうな顔。
普段ではあまりみない、演技じゃない表情。
ut｢・・・グルちゃんからの命令ってのはな、嘘やねん。｣
A｢は、？｣
ut｢俺の独断。バレたら俺も切られるかなぁ。｣
A｢いや、尚更意味がわからへん、。なんで鬱先生がそんなことするん？｣
ut｢・・・仲間の拷問なんか、ほんまはやりたくないんよ、、。｣
A｢！｣
ut｢特に、俺のやり方は精神的に壊してまうやろ、？｣
そう語る鬱先生は今までにないくらい儚げで、消え入りそうな寂しい表情だった。
嘘じゃないことが分かる。
仲間、か。
まだそんな風に思ってくれている人がいたんだ。
それが分かっただけでも十分心が温まった。
A｢いいよ、大先生。｣
ut｢ｯ、、Aちゃん、。｣
A｢大先生はなんも悪くない。うちが悪いんよ。｣
ut｢え、？｣
A｢そろそろ戻った方がええで。｣
そう言い終わり、ちらっと扉の方へ視線を向けると、そこにはコネシマが立っていた。
ut｢あ、え、、しっ、ま、、。｣
kn｢・・どういうことや。大先生。｣
A｢うちが言うたんや。解毒剤くれたら情報渡すって。｣
kn｢・・・｣
ut｢Aちゃん、！｣
A｢薬が手に入った以上、鬱先生はもう用済みやわ。｣
kn｢情報は？｣
A｢渡すもクソもあらへんわ。うちはやってへんねんから。｣
kn｢・・・拷問続行やな。｣
A｢なんでもどうぞ？｣
少し煽ると簡単にのってきたコネシマはナイフを数本取りだしておもむろにうちの体に突き差し出した。
酷い痛みに悶えるうちとその様子をみて顔を歪める鬱先生。
その中でも手を止めない冷徹なコネシマ。
ある意味この計3ヶ月の拷問で1番酷かったのはこれだったかもしれない。
A｢あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛！｣
kn｢・・・｣
A｢あ゛がぁ゛、、い゛だ、、ぅ゛、、。｣
kn｢情報は？｣
A｢う゛ち、は、、！やっで、な゛い゛！｣
kn｢あっそ。｣
A｢う゛あ゛ぁ゛ぁ゛！｣
いつの間には鬱先生はここを去ったようだった。
それがいい。
それでいい。
鬱先生までこんな目に合って欲しくない。
それに、見つかったのがコネシマでよかった。
おそらくコネシマならグルッペン達に言ったりはしないだろう。
kn｢ﾁｯ。今日はこの辺にしといたるわ。｣
何も言わないうちに飽きたのか、そう言い残して冷徹な鬼畜は地下牢を後にした。
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れぬ - まじでこの作品大好きです…!! (2月13日 18時) (
レス) @page43 id: 0a59a20f0d (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - わあああ！！！更新！！！更新来たーーー！！！！！！！きゃーーーー！！！𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬────────── (2月13日 2時) (レス) id: 7407db3b93 (このIDを非表示/違反報告)
鯛焼き - 次こそは、次こそはってどんどん見てしまう、、、 (1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念ゴミ(プロフ) - なんか結構だいぶ超好きだわ (1月17日 10時) (レス) id: bde2ec8f8b (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 多分、ループの終わりは国が滅亡しなかったら、、な気がしてます。ただ、ループの終わりに彼らの中にどんな記憶が残って、ループの終わりに主人公が彼らを信じていられるのかは、、、、わからないですね、、、。 (1月12日 20時) (レス) @page27 id: c71ab18fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おーるんご。 | 作成日時：2023年12月29日 23時
