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Aは慌てて物陰に隠れ、神楽は銃弾をひょいひょいといとも簡単に避けていた
流石は夜兎と言えよう
しかし屋根の上から跳んできた金髪の女に神楽は跨がれるもお互いに銃を突きつけあっていた
あの銃を持った女が神楽に気を取られていることをいいことにAは再度高杉の元へ向かった
『……………晋助』
『お前のとこのじゃじゃ馬姫の手網、ちゃんと握っとけよ。
飼い主に噛み付くようじゃあ、ダメだろうよ?』
『あれの飼い主は正確にゃ銀時だ。………多分』
『躾はちゃんとしねェと大変だぜ?
主人に噛み付くペットは痛いお仕置きをする羽目にならァ』
するとあの銃を持った女がAが高杉の元にいるのがバレたようでこちらに発砲しようとしたのを止めたのは高杉だった
『だがまぁ、なんだっていい。迎えに行く手間が省けた』
『迎えに行く?』
『祭りの時言ったろ?迎えに行くってなァ』
『……………ひとつ聞きたいことがある』
『なんだ』
『ヅラ斬ったのは、お前か?』
『…ヅラ?』
高杉の様子は嘘偽りなく、本心から見せる不思議そうな顔だった
『………あいつ斬れるのは、あんたくらいかと思ったけどそうじゃないようだな』
『ヅラねぇ。…知らねェよ』
『そう、ならいい』
話をしていれば神楽のいる方がうるさくなり、そっちを見ると案の定神楽が大暴れしていた
バレた以上囲まれるのは分かってはいたが、それを問答無用で蹴散らす神楽にはびっくりだ
『ヅラぁぁぁぁ!!どこアルかァァ!!
ここにいるんでしょォォォォれれいたら返事するアル!!
Aちゃんもさっさと探すアルゥゥゥ!!!』
『撤退っつー選択肢ないんかい!!!』
ツッコミを入れた瞬間、神楽の肩を貫く銃弾
『!神楽ァ!!!!』
『おっと、行かせねェぜA』
『晋助…!』
神楽に気を取られて見せてしまった隙
その隙を高杉が見逃すわけもなく、Aは喉元に刀を突きつけられた
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江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗さま!毎度ながらありがとうございます!頑張りやす!!! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます!続編で来ましたので行ってらっしゃい! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 今回も、面白かったです!!体に気を付けて、無理せず頑張って下さいね!!!いつも楽しみにしていますよ!!!!! (2020年6月29日 21時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あぁ、、好き……ずっと楽しみに待ってます!! (2020年6月26日 0時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗様、いつもコメントありがとうございます!ゆっくりですけど頑張りますね! (2020年6月24日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月8日 12時