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万事屋に帰った双子は先に戻っていた新八に神楽を解雇したことを話すと銀時は新八に鼻フックされて背負い投げされた
『いだだだだだだ!!!とれた!!
コレ絶対鼻取れた何しやがんだァ!!』
『うわぁ』
『見損ないましたよ銀さんもAさんも!
アンタら神楽ちゃんの気持ちとか考えたことあんのかよ!』
『あん!?
家出娘を親の元に返してなにがワリーんだよ!』
『家出娘家に帰るのは当然のことでしょー、新八』
『お前らは…ホントッバカな!
ダメだわ、お前らはホントッダメだ!』
何やら今日はやたらとダメと言われる日である
『アンタらなんもわかってないよ!!
神楽ちゃんがどれだけ
神楽ちゃんがどれだけアンタらを…』
じわりと涙をうかべた新八はもういい、と言って二人がそういうつもりなら自分も辞めると言った
『仲間だと思ってたのは僕らだけだったみたいでですね』
『やめたきゃやめな。
てめーも神楽も、こっちから頼んできてもらった覚えはねェよ』
パタン、と戸がしまり新八もここを去った
『たっくなんだってんだ。どいつもこいつも』
『そうだね………ん?定春?』
『ん?』
少しだけ空いた襖からこちらをじっと眺める定春
銀時が話しかければそこから出てきた定春は銀時の裾からなにかをくわえて出した
『めざとい野郎だな。アイツの匂いすんのか』
『………………』
裾から出たのは神楽が先の父親へと向けた手紙
『………これでよかったんだよな、A』
『………私は、そう思うよ』
『俺たちゃあ親子ってのがどーいうもんなのかなんてよくわからねーが………これでよかったのさ』
『子は、親の元にいるのが一番だと私は思うよ』
『だよな』
双子にとって、親子といい関係はどんなものよりも分からない関係なのです
親の顔など知らずに生きてきて
親のように育ててくれた人をその手にかけた双子にとって
親子なんてものは、エイリアンにも等しいほど未知なものだったのです
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江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗さま!毎度ながらありがとうございます!頑張りやす!!! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます!続編で来ましたので行ってらっしゃい! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 今回も、面白かったです!!体に気を付けて、無理せず頑張って下さいね!!!いつも楽しみにしていますよ!!!!! (2020年6月29日 21時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あぁ、、好き……ずっと楽しみに待ってます!! (2020年6月26日 0時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗様、いつもコメントありがとうございます!ゆっくりですけど頑張りますね! (2020年6月24日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月8日 12時