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Aは己の無力さをただただ呪いました
あの日から強さを求めて
力を欲し、付けてきたはずなのに
それでも足りなかった力
"ああ、何度…失えばいいんだ"
双子は、唯一の心の支えを
自らの手で、殺してしまったのです
気づけば桂も高杉も消えていて、その場に双子だけが取り残されました
師を斬り殺した場所から、一向に動かぬ銀時にAは歩み寄りそった
そして、いつしか握らなくなっていたその手をそっと握る
すると銀時もその手をしっかりと、昔のように離さぬよう強く握った
『銀時』
『…………………』
『あの時、松陽はなんて言ってたの』
Aは、首を斬られる直前に松陽が銀時に言った言葉が気になりました
それを問うと銀時はゆっくりとAの方を見る
『…………"ありがとう"』
『……………そっか』
あの時彼は、銀時に感謝をしたのです
己の命ではなく弟子の命を選んだ、銀時に
己との約束を守り師匠殺しの業を背負わせてしまう愛する我が子に感謝して
『…………俺は、間違ったか』
『……なにが、正しかったかなんて……わかんないよ』
双子の目は、松陽と出会う前のような冷たい目をしていた
『でも。…………私が銀時でも、同じ選択をした』
気づけば双子の目からは、もう涙は流れてはいませんでした
『銀時と私は、双子…
分身の様なものだから。銀時の業は私の業』
銀時はAの方にゆっくりと向くと、Aを抱きしめた
その肩口に顔を押し当て、体を震わせていた
そんな銀時の頭をAは優しく撫でる
『俺は……』
『私達は生まれた時から一緒だ。
なら、同じ道を進もう。
昔も、これからも。同じ業を背負って』
『…………』
『松陽を殺したのは、銀時と私だ。
私たち双子の、一生背負う、業だ』
程なくして、顔を上げた銀時はAと繋いだ手を離すことなく己の斬り落とした師の首を持ってそこを双子はあとにした
程なくして、この攘夷戦争は攘夷側の敗戦ということで終結しました
その後すぐに双子の夜叉は姿を消しました
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江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗さま！毎度ながらありがとうございます！頑張りやす！！！ (2020年7月3日 18時) (
レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます！続編で来ましたので行ってらっしゃい！ (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 今回も、面白かったです！！体に気を付けて、無理せず頑張って下さいね！！！いつも楽しみにしていますよ！！！！！ (2020年6月29日 21時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あぁ、、好き……ずっと楽しみに待ってます！！ (2020年6月26日 0時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗様、いつもコメントありがとうございます！ゆっくりですけど頑張りますね！ (2020年6月24日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年5月8日 12時
