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『仕事で来てんなら尚更だけどお前なんでここにいんの?
将軍への放置プレイ?』
『んなわけあるか!!
俺以外にも隊長格が護衛してるわ!!
…俺はそこの厠に来てただけだ』
『なんだってこんな外れに』
『中にあるとこ行くよりこっちに来た方が早く戻れるんだよ』
Aは興味ないのでへぇーとテキトーに相槌を打った
『………将軍サマが参加するでかいお祭りねぇ。
役人ってのは大変だな、こんな人の集まる場所にお偉いさん出てこられたら狙ってくれって言ってるようなもんだ』
『だから俺らが派遣されんだろうが。
いざとなりゃ手前の身体盾にしてでも守れってな』
『庶民から成り上がりのチンピラ警察は大変だねぇ』
『上の奴等は俺達の事はただの捨て駒にしか思ってねぇだろうよ』
土方はタバコを取り出してそれに火をつけると吸った煙をふぅ、と吐き出した
『さっき仕事っつってたがなんの仕事だ?
屋台の店番かなにかか』
『おやおや、気になるの?気になっちゃうの??』
『世間話の一環で聞いたんだよ、んだそのムカつく顔は殺すぞ』
『イダダダダダ!!顔面掴むな!!』
すぐに手を離した土方をAは睨みつつ、ため息をつく
『源外とかいうカラクリ作ってるじーさんからの依頼だ。
話聞いてなかったもんでよく仕事内容覚えてないけど』
『…………お前ら本当よくそれでやって行けるな』
『人生なんとかなるもんだ』
『普通はならねぇよ』
人混みからだいぶ遠ざかったからか、Aの気分の悪さもだいぶ回復しいつもの調子が戻ってきていた
『じゃあ俺は行く。帰る途中でゲロ吐くなよ』
『テメーの顔面に吐いたろかコラ』
『公務執行妨害でしょっぴくぞテメェ』
『うるせーよ税金ドロボーめ』
暴言吐きながら二人はわかれ、Aは家へ、土方は仕事場へと向かう
どれほど歩いたかは分からないが、祭りの会場からはそれなりに離れたため人はほとんど居なくなった
しかしここからでも祭りの音が聞こえてくる
Aは気分も良くなったことだし、と橋の手すりに腰かけここから見えるだろう花火を待つことにした
だが、次第に聞こえてきたのは花火の音などではなくて悲鳴や爆発音
『…………え、マジでテロ起きちゃった感じ??』
渦中にいるだろう銀時たちの心配はいらないだろうが、Aが気になったのはテロを起こした犯人
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江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗さま!毎度ながらありがとうございます!頑張りやす!!! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みるくさん» ありがとうございます!続編で来ましたので行ってらっしゃい! (2020年7月3日 18時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - 今回も、面白かったです!!体に気を付けて、無理せず頑張って下さいね!!!いつも楽しみにしていますよ!!!!! (2020年6月29日 21時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あぁ、、好き……ずっと楽しみに待ってます!! (2020年6月26日 0時) (レス) id: b976b329cf (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - 氷麗さん» 氷麗様、いつもコメントありがとうございます!ゆっくりですけど頑張りますね! (2020年6月24日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月8日 12時