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夕焼けの小道を歩く。
横目で桜坂少女を見ると自転車を押しながら歩いている。
桜坂少女の夕日照らされた横顔に見とれていると、顔を俺の方へ向き話す。
『送ってくれてありがとうございます!まさか蝶屋敷で煉獄さんと会えるとは思いませんでした!』
煉獄「そっそうだな!俺もまさか桜坂少女が蝶屋敷にいるとは!月に1度来ていると言っていたがなにか理由があるのか?」
『はい!私の家は旅館なのですが、鬼殺隊の方の藤の宿としても使っていただいているんです!そこで隊士の方の怪我の治療もやっているので蝶屋敷に学びに来ているのです!』
煉獄「そうなのか!桜坂少女は勤勉だな!」
『えへへありがとうございます!』
煉獄「しかし、桜坂少女も呼吸を使えるとは!」
『へへ、父に無理を言って稽古をつけてもらいました!14歳の時に一通り教わってそれからは使っていないので使えるかどうか分かりませんが、一般の女の子よりは強いと自負しております!』
煉獄「そうか!どうして鬼殺隊にならなかったのか?」
『……。父が鬼殺隊になってほしくないと…… 私には良い旦那さまと幸せに暮らして欲しいと泣いて懇願されまして、フフ、なので鬼殺隊にならない代わりにこの自転車を買ってもらえました!』
煉獄「そういうことが……君の父親の言うこともわかるな……。だが桜坂少女は鬼殺隊になりたかったのだな?」
『はい……。ですが、私は今、好きな人と結ばれ、幸せになることを考えております!そして鬼殺隊の方を藤の宿として支えようと思っております!煉獄さんほどの強いお方も支えられるようになりたいです!』
煉獄「……っ。君はやはり真っ直ぐな子だ。」
『ふふっそれ初めてお会いした時も言ってましたよね!覚えてます!』
煉獄「俺は桜坂少女のそういう所好きだぞ。」
『ありがとうございます!これからも頑張らないと!』
この子はなりたいものになれずに悲観することなく
自分の使命を受け入れ、それを自分のものとし真っ直ぐに進んでいる。
そんな君をみて俺は俺の責務を改めて思い出す。
もっと強くなり多くの人だけでなく、
君を守りたいと強く思った。
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ミサト(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん!コメントありがとうございます!面白いものが書けるよう精進します!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月15日 15時) (レス) id: 5220df7bbc (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - はじめまして!楽しく拝見しています☆こっちまでドキドキしてしまいますo(^o^)o恋が実るといいですねっ♪続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 12時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たちばな。 | 作成日時:2021年9月13日 20時