成り代わり杵の突撃！隣のブラック！-2

CASE3-65 ページ45

「はーい、はいはいはい、ちょおっと待って下さ、あいだっ！ちょっと！こんな所に大根置いたの誰！？」

「おっと主すまん。俺だ」

「うぐうぐぅぅうう！！無駄にセクシーポーズ決めた大根置いてんじゃないよ！何でマジックでビキニ書いた！？」

「いや、それは愛染が」

「何やってんのあの子！」

「鶯丸お前！馬当番を俺だけにさせるつもりか！？」

「ほう、刀剣の横綱であろうお前が一人で馬当番を出来ない、と？」

「おまっ…お前！！この俺が一人で馬当番をこなせないはずなどないに決まっているだろう！！」

「かねちゃん乗せられてっからそれ！！あっやべ電話ぁ！」

「主ぃぃぃいい！！電話だよ！！早く出なさい！！」

「はーいお母さん！」

「お母さんじゃない！！」

「かーちゃん畑から持ってきたぞ！」

「じゃーん、見て、大きいでしょ！」

「母ちゃん俺の本体知らねぇ？長谷部と洗濯物干した時から分かんねえんだけど」

「だから母親じゃないと！！あと御手杵のは物干し竿にされてたからさっさと取りに行ってきなさい！！」

「うえぇ…何か気持ち悪いと思ったら…」

「…あんさんも大変ですなあ」

「そう思うなら！！手伝いなさい！！」

「嫌やしんどい」

「ん゛ん゛ん゛あ゛あ゛あ゛雅じゃないぃぃい！！」



「もしもし！遅れましたすみません！」


「…えっ？うちの和泉守を同じ本丸出身の刀と？」







「和泉守の本丸に？」

そう俺は鸚鵡返しに言った。
今、主の部屋に三日月と呼び出され、他の本丸への訪問の話を受けていた。

「そう。…前に、人と接するの苦手って言ってたから。一回、そこの審神者さんの本丸にお邪魔させて貰うのはどうかって、担当さんと話したの」

三日月と顔を見合わせる。

「え、わざわざ俺たちの為に仕込んでくれたのか？」
「仕込むっていうか、いずれはそこの和泉守と会わせようって話は前から出てたのよ。貴方達も、直に会った方が安心できるかと思って」

ほう、と頷いて彼のことを思い起こす。
なるほど、和泉守か。

今回お邪魔させてもらう、という話が出ているのは、三日月と会ったブラック本丸にて顕現され、長い時間では無かったものの接したことのある和泉守兼定が引き取られた本丸である。



後書き
人選は私得。

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