学園潜入調査書【刀剣女子】 (ページ6)

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六話ページ6

乱「はー、部活疲れたー！」

乱は二週間に一回のペースで行くカフェへ

信濃と一緒に向かっていた。

信濃「公共の場だよ、もっと声を小さくしてよね」

乱「じゃ、苺のショートケーキおごってよー」

信濃「なんでそうなるんだよ」

信濃は解せない顔をした。

乱「.......信濃、カフェにいる人たち皆んな、何見てるんだろう？」

信濃はカフェに視線を向ける。

カフェにいる人たちは皆んな同じ方向をみていた。

その方向を目線で追ってみると

ちょうどカフェのガラスに貼ってあるポスターで何があるのか見えない。

信濃「なんだろ？ポスターが邪魔で見えないね」

乱「早く！気になるから行こうよ！」

乱は小走りでカフェに行ってしまった。

信濃「あっ、待って！」

乱に追いついてカフェの中に入ると

異様に美人な3人(信濃ぐらいの年齢の子も含めた)の女性がいた。

信濃(なるほど、この人達を見ていたんだ)

お会計をし終えた女の人が3人の女性の所によると、ギョッとした目で乱と信濃を見た。

3人の女性もその女の人がギョッとしているのを見て

何かあったのかというような感じで信濃と乱を見た。

またしても女性達はギョッとした目をすると早足でデパートから出て行った。

乱はいつものソファのある机に座ると、信濃はその反対側の椅子に座った。

乱「すっごく美人な人たちだったね。三日月さんぐらい美人だったね」

信濃「そうだね。だけど僕たちをギョッとした目で見られた気がするんだけど、気のせいかな？」

乱「僕もそう思った！！」

身を乗り出して乱は興奮気味に言った。

乱「だけどさ、今まで僕たちは見られただけでびっくりされてたでしょ？」

信濃「まぁ、そうだけどさ。あの人たちは"そういう"驚き方ではない気がするんだよねぇ」

彼らのいう"そういう"は

あまりの整った顔立ちにびっくりした事をさす。

乱「あとさ、あの人たちはどこの学校に通ってるんだろ？

今日は平日だよ？ほら、僕たちと同じくらいの歳の子もいたし」

信濃「あの子乱より可愛くて美しかったよ」

乱は少し不服そうな顔をしながらも納得したような表情をした。

乱「悔しいけどそうだね........僕もあれくらい美人になるように頑張らなくちゃ。

あ、すみませーん、苺ケーキを二つお願いしまーす」

信濃「それ、僕が払うの？」

乱「もちろん」

はぁーっと信濃はため息をついた。