学園潜入調査書【刀剣女子】 (ページ22)

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二十二話ページ22

姫鶴視点

面倒くさいことになりそうだ。

あの三人はこっちを見て固まっている。

そりゃそうだ。目の前で春画のような展開が繰り広げられていて驚かないやつはいない。

教師は三人の所へ行き、焦りながら何か話している。

三人はズカズカと教師の存在を無視しているかのようにこっちに寄って来た。

いつまでもピアノの上で寝っ転がってはだらし無いと思い上半身を起こす。

少し顔の赤い大包平が手を突き出した。

相変わらず女のこのような姿に慣れていないことに懐かしさを感じ、手を取った。

グイッと引っ張られ、ピアノから降ろしてくれた。

鶯丸は無言でカーディガンを私の肩に着せる。

自分の服装を改めて見ると酷いもんだった。

シャツの上のボタンが３つとれて、下着と胸の谷間が見えていたのだ。とんだ痴女である。

鶴丸が無事を聞いてくるが私はこの姿のだらし無さに謝罪した。

謝る事では無いと言ってくれる所に優しさを感じていると鶴丸が教師に殴り掛かろうとしていたので必死に止める。

この時代の人間を殴ったら元の本丸に戻れるか不安になったからだ。

三人を教室の外に出すと、何故あの教師を庇ったのだと聞いてくる。

ある意味、鶴丸を庇ったつもりだがあの三人にとっては教師を庇ったように見えたのだろう。

勿論、「鶴丸を庇った」とは言えないし教師に少しの苛立ちがあったので仕返してやろうと言った。

仕返しの計画を0.1秒で考え
その0.1秒で考えた計画を三人に伝える。

鶴丸「アイツにとっておきの驚きを与えられそうだな！」

この計画は鶴丸にとっては大好物なものだろう。
目がキラキラと光っている。

鶯丸「同時に恐怖も与えられるな」

大包平「驚きや恐怖よりも反省するかどうかが旨だろう。まぁ、この計画は確実に反省するだろうな」

三人はしめしめというような顔をすると早速実行に移った。