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私たちはご飯を食べ終えて、お店を出た。
ここの遊園地は世界観もしっかり作り込まれていて、景色を眺めるだけでも楽しい。
気分良く歩いていると、不意に聞こえたシャッター音。
「いま撮ったでしょ？」
紫「あ、バレた？ 楽しそうにしとったからつい」
「恥ずかしいから消してよっ」
紫「ええやんか〜」
崇裕くんの手からスマホを取ろうとしても、私より全然背が高いからかなわない。
紫「もう諦めや〜」
「むぅ……」
むくれて崇裕くんを見上げると、目を逸らされてしまった。
諦めて再び歩き始めると、後ろから小さな声が聞こえた。
紫「アカンわ……」
「え？ 何か言った？」
紫「えっ!? いや、なんでもないで！」
なぜか慌ててる崇裕くんを不思議に思いながら、また歩き出す。
すると、小学生くらいの女の子が私に向かって走ってきた。
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作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
