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色んなことが気になって、結局あまり眠れないまま朝が来た。
望くんは早くに家を出たらしく、リビングにはコーヒーを飲む崇裕くんの姿があった。
「あ……」
紫「お、Aちゃん、おはよう」
「おはよう」
紫「よう眠れたか？」
「……うん、ありがとう」
夜中のこのなんて無かったみたいに、ゆるく話す崇裕くん。
だから私も特に何も言わずに、準備に取りかかる。
身支度を追えて家を出ようとしたとき、玄関に崇裕くんがついてきた。
紫「送ってくわ」
「いいの？」
紫「久しぶりに照史にも会いたいしな」
昨日の感じだと、望くんは桐山さんとよく顔を合わせているような雰囲気だった。
崇裕くんは会えてないのかな。
一緒に家を出て、桐山さんのお店に向かう。
隣を歩いている間はやっぱり少し緊張した。
けれどそれよりも、私は夜中のことのほうが気になっていた。
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作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
