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「兄ちゃんのこと好きやろ」
望くんに言われてから、その言葉がぐるぐると頭を埋めつくしている。
当の本人はドラマに夢中だし、崇裕くんも缶チューハイ片手にくつろいでいる。
「あれ？ 崇裕くん、お仕事は？」
もう時計は10時を回ろうとしていて、お酒なんて飲んでる場合じゃない。
桃「今日と明日、兄ちゃん休みやで。」
「そうなんだ」
お仕事ないんだ。
……ということは、ふた晩もひとつ屋根の下ってこと？
宿の事務所に泊めてもらったときとは、わけが違う。
紫「あ、Aちゃん部屋使ってええからな？ 俺ソファで寝るし」
「いやいやいや、それはさすがに……」
桃「でも女の子リビングで寝かすわけにはいかんやん。俺の部屋で寝る？」
紫「のんすけ明日仕事やろ？ ちゃんと寝なアカンで」
桃「じゃあ、一緒に寝る？」
紫「ソファで寝かすより問題やろ」
桃「女子会しようや女子会！」
「ま、また今度ね……」
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作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
