25 ページ26
.
開店時間の関係で、私たちはすぐにお店を出た。
「あんなにすんなり決まるとは……」
桃「大丈夫大丈夫！ 照史、人見る目だけはあるから」
「それにしても早すぎない？」
桃「大丈夫やって！ ホンマに握手しただけでわかるらしいで？ もうあれ特殊能力やで」
桐山さんのお店は繁華街の路地にあって、忙しい人たちの憩いの場書なのかなと思った。
少し歩くと、大きめのショッピングビルが見えてきた。
そうだ、買い物しないと。
「望くん、私ちょっと買い物してから帰る」
桃「あー、せやな。荷物めっちゃ少なかったもんな」
「うん。だから先に帰ってていいよ。よくわかんないけど、見つかったら大変だよね？」
私がそう言うと、望くんはうーんと少し考えた。
桃「いや、付き合うわ」
「え、大丈夫なの？」
桃「うん。だって俺、ゲイやし」
「……え？」
桃「パートナーおるし、公表しとるし」
崇裕くんや望くんとは知り合ったばかりで、知らないことが多い。
そんな中でまさかのカミングアウト。
驚きが隠せなかった私は、思わず黙ってしまった。
桃「ゴメン、引いた？」
「え、あ、ううん。驚いただけ。今まで周りにいなかったから」
桃「よかったー」
そう言って望くんは、ホッとしたように胸をなでおろした。
そうだ、異性を愛することだけが普通じゃない。
ここまで普通に望くんと接してきたわけで、同性愛者だからといって何かが変わるわけではない。
それからというものの、彼氏さんとの惚気が止まらなかったのは言うまでもない。
.
この作品のテーマは『個々の愛の形』です。
のんちゃんの設定は最初から考えていたものですが、明記すべきだったかなとも少し反省。
相手のお名前は出さないつもりですので、大目に見てください。
2/10追記
名前は出さないと言っていましたが出します、すみません！
詳しく書くことはないので、大目に見てください……。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
