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ちょっとそこまでくらいの感じだと思っていたら、10分ほど歩いた。
だって望さん部屋着だし。
寒がりなのか、マフラーに顔を埋めている。
そのせいで、家を出るときにかけてきたメガネが曇っている。
望さんはその間、今日は暖かいだとか、車の免許を持っていないから不便だとか、他愛のない話をしていた。
濱田さんとは違って、なかなかのマシンガントーク。
スーパーに着くやいなや、真っ先に向かったのはカップ麺の売り場。
カートにどんどんカップ麺を放り込んでいく。
「そ、そんなに買うんですか？」
桃「まあ日持ちするし、毎日食べるし」
「毎日カップ麺？」
桃「俺も兄ちゃんも料理できひんし」
毎日カップ麺って、そんな食生活でよくこんなに大きな身体を維持できてるなぁ。
そういえばふたりとも痩せ型な気がする。
「私で良ければ作りましょうか……？」
桃「ええの!?」
キラキラした目で私を見る。
やっぱり、犬みたいだ。
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作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
