虹ヶ原リバーハウス２ - JW

71 おばけ屋敷 ページ24

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昼食も食べ終わって、少しゆっくりしていると、パンフレットを見ていたあっくんが口を開いた。



橙「なぁなぁ、Aってホラーとか大丈夫？」


「うん、好きやで」


橙「ほんなら、一緒におばけ屋敷行かへん？ みんなも3人ずつで分かれてさ」


「ええやん！ 行きたい！」



恋愛映画なんかよりホラー映画のほうが大好きな私は、あっくんの提案にすぐ乗った。


ああ、でも、ともちゃん苦手やったなぁ。


私の前では強がってるけど、多分行きたがらんやろな。



黄「俺、絶対に入らんからな」



そんなことを心配していたら、ともちゃんよりも先に拒否したのは淳太くんだった。


見てみ、シゲの顔。



赤「淳太、怖いん？ なあ、怖いん？ 怖いん？」



新しいオモチャ見つけたみたいな顔しとる。



「淳太くん怖いん？ 入れへんの？」


黄「……入れるし」



まあ、私も同じような顔しとるやろうけど。



桃「そんなら俺、流星と濱ちゃんと一緒がええ」


青「なんで？」


桃「なんかあっても守ってくれそうやん」


紫「……ヒロインお前やったっけ？」



そんなこんなで、濱ちゃん流星のんちゃん、淳太くんシゲともちゃん、あっくん私という3組ができた。


なりゆきで決まるまで、ともちゃんは何も言わなかった。


やっぱり入りたくないんやろなぁ。



「早よ行こ！」なんて言いながら濱ちゃんと流星を引っ張って、のんちゃんはさっさと入って行ってしまった。



橙「俺らも行こか」


「うん！」



あっくんに差し伸べられた手を取った時、出口から出てきた他のお客さんの会話が聞こえた。



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